連載
仲原正治の「まちある記」
目次
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震災後“ふつう”に戻れる街を探す(京都市三条通)
仲原正治の「まちある記」(3)
関東地方はいま、震災の影響で“ふつう”の楽しみができなくなっている。計画停電をきっかけに夜の人出はめっきり減った。箱根などの観光客は激減していると聞いている。西日本はどうだろう。先日、関西に行ったが、京都でも、錦市場には、いつも見る外国人観光客が姿を見せない。いま、日本人全員が多かれ少なかれ被災者に…
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港町の超高層住人が抱えるリスク(横浜市みなとみらい21地区)
仲原正治の「まちある記」(2)
震災から1カ月、横浜では平年よりも10日遅れの桜が満開だ。これから被災地にも桜の季節がやって来る。私は、横浜の「みなとみらい21地区」に住んでいる。都心居住という便利・安心・安全を求めて住んだ。今回は震災を踏まえた、みなとみらい21地区のリスクを指摘しておきたい。
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津波被害が少ない港町があった(福島県いわき市)
仲原正治の「まちある記」(1)
「まちある記」のシリーズの最初の原稿を書いている最中に、東日本大震災が発生した。まちづくりにとって、戦争での街の崩壊などは防ぎようもない。けれども、地震などの災害は人間の知恵である程度は食い止められる――。そう信じていた私にとっては、衝撃的な災害だ。亡くなった方に哀悼の意を表するとともに、被災地の方…