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3次元設計ソフトで試行錯誤

 フクサスは建物の形状を決めるために、まず1/1000の縮尺で粘土の模型を作成。その後、3次元設計ソフトの「ライノセラス」を使ってサーフェスモデルをつくった。

 さらに、そのモデルから形状を簡単に変えて比較検討できるようにするためのコントロールポイントを設定。ハニカム形状への分割のほか、表面を覆う金属パーツの形状、耐震壁や昼光の取り入れ口の位置、見た目の美しさなど、たくさんのパラメーターを組み合わせて、最終的な形を決定していった。

 08年の設計当時、まだ「グラスホッパー」などのアドオンソフトが開発の初期段階だったため、設計者自身がソフトの開発をしながらの試行錯誤であった。

磨かれたステンレスの仕上げやガラスは、光を拡散して万華鏡のような効果を見せる(写真:Kalson Ho)
磨かれたステンレスの仕上げやガラスは、光を拡散して万華鏡のような効果を見せる(写真:Kalson Ho)

リーマン・ショックの影響もあり、最終的には現地で調達可能で、技術的にも簡易化されたファサードとなった。25万m2にも及ぶ外皮の製作は3社に分割発注された(写真:Arup)
リーマン・ショックの影響もあり、最終的には現地で調達可能で、技術的にも簡易化されたファサードとなった。25万m2にも及ぶ外皮の製作は3社に分割発注された(写真:Arup)