PR

 オフィスに完成はない。組織改編や人員の増減に伴って、時間の経過とともに何かしら変化していくものだ。

 それにしても、ドワンゴ(東京中央区)のオフィスが見せる変貌のスピードはすさまじい。ニコニコ動画などのコンテンツをインターネット上で提供する同社が、銀座の歌舞伎座タワーに移転してきたのは2013年7月半ばのこと。以来、1年余りの間に次のような変化があった。

  • 2013年7月、歌舞伎座タワーに移転。当初は、11階から13階までの全フロアと14階の約400m2分のスペースを賃借。11階から13階までがドワンゴの本社執務スペース、14階はセミナールーム。
  • 入居して半年ほどたった14年1月、14階の残り部分を借り増して別のビルにいたモバイル部門を呼び入れる。
  • 14年4月、社員用の美容室を14階に開設。
  • 14年6月、15階を借り増して、子会社のMAGES.が入居。
  • 同年10月、KADOKAWAと統合持株会社KADOKAWA・DWANGOを設立。14階のセミナールーム以外のスペースを統合持株会社のオフィスに改修。14階に入っていたモバイル部門は、近くの銀座松竹スクエアに再び移転。
  • 同年10月、銀座松竹スクエア内に社員用のマッサージ室を設置。
  • 同年12月、15階にグループ会社社員用保育施設を開く。

 「(会社や社内組織の)変化のスピードが速いので、今後のオフィスがどう変わっていくのかをはっきり説明するのは難しい」。移転プロジェクトを担当したKADOKAWA・DWANGO管理本部総務部の飯野将志氏のこうした言葉も、経緯を聞くとなるほどと納得する。

歌舞伎座タワー12階にあるドワンゴの受付ロビー。円形に並んだベンチのほか、小上がり風の不思議なソファもある(写真:守山 久子)
歌舞伎座タワー12階にあるドワンゴの受付ロビー。円形に並んだベンチのほか、小上がり風の不思議なソファもある(写真:守山 久子)

フリーアドレスとした11階のスペース。企画や営業の部門が入る(写真:ドワンゴ)
フリーアドレスとした11階のスペース。企画や営業の部門が入る(写真:ドワンゴ)

固定席の13階執務スペース。エンジニア職が入る(写真:守山 久子)
固定席の13階執務スペース。エンジニア職が入る(写真:守山 久子)

108席を収容する14階のセミナールーム。ニコニコ生放送なども行う(写真:守山 久子)
108席を収容する14階のセミナールーム。ニコニコ生放送なども行う(写真:守山 久子)