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 2014年夏、ロンドンにある大英博物館に増築された「World Conservation and Exhibitions Centre (WCEC)」がオープンした。

 大英博物館に行ったことがある人なら、あのギリシャ様式の正面玄関など、新古典主義建築の印象を持っていることだろう。比較的最近に訪れた人なら、ノーマン・フォスター氏によるグレート・コートの改修を思い出すだろうか。

大英博物館に増築された「World Conservation and Exhibitions Centre (WCEC)」(写真:Paul Raftery, 2014_ View of WCEC on the west corner of the British Museum)
大英博物館に増築された「World Conservation and Exhibitions Centre (WCEC)」(写真:Paul Raftery, 2014_ View of WCEC on the west corner of the British Museum)

WCECは狭い敷地に建ち、全貌を望むことは難しい(写真:Paul Raftery, 2014_ North façade of WCEC)
WCECは狭い敷地に建ち、全貌を望むことは難しい(写真:Paul Raftery, 2014_ North façade of WCEC)

 今回の増築は、敷地の北西側にはめ込まれたような、細長い平面形状の建築だ。しかも、部分的に地上6階、地下5階という構成から、全体像がつかみにくい建築であり、増築部分だけ見ると大英博物館の一部だとは思えない。

WCECの配置図(資料:Rogers Stirk Harbour + Partners)
WCECの配置図(資料:Rogers Stirk Harbour + Partners)

科学研究棟は完全に地下に埋まっているが、トップライトを通じて3層のアトリウムに自然光が入り、明るい空間となっている(写真:Paul Raftery, 2014_ The glass-roofed atrium at WCEC)
科学研究棟は完全に地下に埋まっているが、トップライトを通じて3層のアトリウムに自然光が入り、明るい空間となっている(写真:Paul Raftery, 2014_ The glass-roofed atrium at WCEC)