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間伐材や建設廃材などを有効利用するため、林野庁は木材を原料にした新しいプラスチックの研究を始める。民間と共同で、2001年度からの5年間で実用化を目指す。  木材はセルロース、ヘミセルロース、リグニンなどの成分で構成される。木材を鉄筋コンクリートに例えると、セルロースが鉄筋、ヘミセルロースが針金、リグニンがコンクリートにあたる。この計画では、加水分解でリグニンを取り出し、これを古紙などから取り出したセルロースと再び混ぜて形成して木質プラスチックを作る。こうしてできた木質プラスチックは、アセトンという溶剤で再びリグニンとセルロースに分解できるので、半永久的にかつ低コストで再利用できる見込みだという。  また、木材を分解してできたセルロースは乳酸発酵によってキシリトールやアミノ酸など食用のほか、生分解性プラスチックの原料にする。こうした取り組みがうまく回れば、間伐が促進されて森林整備が進むとともに、化石燃料が抑制されて地球温暖化の防止にも役立つことが期待されている。問い合わせ窓口は林野庁研究普及課(03-3502-8111 内線6359)。