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 ザック(東京都中央区)は、ビル外壁の汚染防止などを目的とした新しい光触媒技術「バリアチタンコート」を開発し、2003年12月から本格的に施工の受注を始めた。鉛筆硬度で8H以上と、従来製品の5Hに比べて被膜強度を大幅に増したのが特徴で、現場での施工も容易なことから、ビルの外壁などへの利用が進みそうだ。国内特許を取得し、海外22カ国でも申請中だ。

塗布後5カ月経過した時の様子。塗布部分には汚れがほとんどみられない(写真:ザック)
塗布後5カ月経過した時の様子。塗布部分には汚れがほとんどみられない(写真:ザック)

 光触媒は、植物の葉緑素のように、太陽や蛍光灯などの光(紫外線)によって化学反応を起こさせる物質。一般には、酸化チタンや二酸化チタンがベースとなっており、光を当てた時に生じる強い酸化力によって、細菌やにおい、汚れなどを分解する。最近は様々な光触媒製品が発売され、院内感染防止用に医療機関の内装に使われているほか、ビルの外壁やガラスなどにも利用され始めている。汚れを分解するとともに、光触媒物質の親水性の高さにより、雨で汚れを洗い落とすねらいだ。

 酸化チタンは強い分解力ゆえに、塗布された基材そのものにダメージを与える恐れがある。そこで、基材を保護するために、プライマー(下塗り用の塗料)を塗り、そのうえで酸化チタン粒子とバインダー(接合剤)の混合液を塗布する方法が一般的。最低でも2回の塗装作業が必要だった。

 バリアチタンコートは、酸化チタン粒子そのものではなく、アパタイト(リン酸カルシウム化合物)で被覆した二酸化チタンを使う。ちょうど金平糖の角のようにアパタイトが付着しており、酸化チタンが基材に直接触れるのを防ぐ。プライマーが不要になり、現場で一度の手間で塗れるようになった。また、バインダーとしてメチルシリケート系溶剤(液体ガラスのようなもの)を使うことで、爪(硬度5H程度)で引っかいてもはがれない8Hの硬さを実現した。ビルの外装に使用した場合、光触媒塗膜自体は10年程度の耐久性が期待できるという。

 抗菌力強化タイプや外装用、自動車用など目的に応じて5種類の製品がある。ビルの外装に使う場合には、材料費は1m2当たり1500~2000円程度になる。当面は施工込みで注文を受け付ける。問い合わせはザック(電話03-3666-4721)まで。