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 ミュンヘンで開催中のメッセ「BAU2005」の特別企画で、独DETAIL誌によって選考・授与される建築賞を記念して、海外建築家を招いてのシンポジウムが、1月19日ミュンヘン見本市国際会議場で開かれた。

 半日のプログラムの中で、クリス・ウィルキンソン(英)、シュテファン・ベーリング(ドイツ、フォスター・アンド・パートナーズ)、ドミニク・ペロー(フランス)、ヴィール・アレッツ(オランダ)など、著名な建築家が招かれた。

受賞記念講演をおこなう三分一氏(写真:櫻井文優)
受賞記念講演をおこなう三分一氏(写真:櫻井文優)

 この中で、日本人建築家の三分一博志氏が木材部門の受賞を記念して講演した。受賞作は、コンクリートの型枠を同じ建築の扉や床材に再利用した「三輪窯」(みわがま)。簡素な構成と素材の扱いの意外さ、そしてリユースのアイデアが統合されたデザインに対し、聴衆はドイツにも共通する美意識を見いだしたようだった。

 受賞のインタビューに対し、三分一氏は「建築は、いわば地球のディテール。建築のディテール(詳細)を考えているときにも、建築全体、そして地球全体のことを考えている。自分のデザインで、世界をよくしてゆくようなディテールをつくっていきたい」と応じている。そのシンプルなメッセージに、欧州の若手建築家らが共感を寄せていたことが印象的だった。

(櫻井文優/ミュンヘン工科大学博士課程)