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 日本建築学会の都市計画委員会(西村幸夫委員長)は、東京都世田谷区の小田急小田原線と京王井の頭線の下北沢駅の周辺に都市計画道路を建設する動きがあることなどについて、東京都知事と世田谷区長に慎重な対処を求める要望書を提出した。密度の高い商店街ができている駅周辺地域に幅員26mの都市計画道路が建設され、それをきっかけに高層ビル群が生まれることで、「長時間かけて育成されてきた街の固有な文化や構造」が破壊される恐れがあることに懸念を表明している。

 都知事に対しては11月10日、世田谷区が提出している都市計画道路の事業申請に対する認可を、区への差し戻しも視野に入れて慎重に検討するよう要望。東京都都市計画審議会に付議されている下北沢駅周辺の地区計画のための用途変更についても、地元の合意形成を尊重することを求めた。世田谷区に対しては10月17日、同駅周辺の地区計画の決定手続きを見直すことなどを要望した。

 同委員会ではさらに都と区に対し、下北沢のまちづくりについて技術的支援を行う用意があることを伝えている。

下北沢駅南口前の雑踏(写真:日経アーキテクチュア)
下北沢駅南口前の雑踏(写真:日経アーキテクチュア)