全国生コンクリート工業組合連合会は4月28日、2007年度(07年4月~08年3月)の生コンクリートの出荷実績を発表した。総出荷量は、前年度比8.2%減の1億1188万568m3。2004年度以来、3年ぶりに前年度を下回った。内訳は、官公需が前年度比8.9%減の4828万6072m3、民需が7.7%減の6359万4495m3だった。
現行の集計方式を始めた1989年度以降では、総出荷量が過去最低となった。最も多かった1990年度(約1億9800万m3)の6割にも満たない。「公共工事の減少や改正建築基準法による工事着工の遅れ、物価不安定などが理由として考えられる」と同連合会の担当者は話している。
![]() (全国生コンクリート工業組合連合会の資料に基づきケンプラッツが作成) |
月別の実績では、08年3月の総出荷量は前年同月比15.9%減の888万3120m3となり、07年3月から13カ月連続で前年同月を下回った。内訳は官公需が前年同月比14.3%減の390万3704m3、民需が前年同月比17.1%減の497万9416m3だった。