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 「古いビルの制約をインフィル(内装・設備)で解消」「知的な相互啓発を促す情報空間」「杉の香りがそこここに漂うオフィス」――。今春、1階~4階部分の改修工事を終えた内田洋行・新川オフィス(東京都中央区新川2丁目)を訪ねると、こんなタイトルが次々と浮かんでくる。

 見かけはオフィスビルなのだが、ただのオフィスビルではない。37年も前にできたビルに、未来のクリエーティブな働き方を見据えて高度な情報武装を施し、いくつもの“人を集める場”を設けている。時代の変化に柔軟に対応するビルの内部を見てみよう。

 まずは1階の入り口。オフィスビルなのに“門構え”がある。玄関の両脇にそびえ立つ白い円柱と、円柱をつなぐ白い梁がアクセントだ。梁は2階に新設したバルコニーを支えている。柱の足元のウッドデッキとエントランス周りに植えられた竹や柳が、個性を際だたせている。効率化とセキュリティー強化の世の流れのなかで、都心では人を寄せ付けない硬い表情のオフィスが目につくようになったが、このビルは人を温かく迎え入れる雰囲気だ。

 ビルに足を踏み入れると、そこは受け付けスペースだ。この空間が広い。受け付けのカウンターにはキャスターを付けて、簡単に片付けられるようにした。「絵画展などのイベントにも使えるように」との配慮だ。

 壁を挟んで受け付け背後の空間には、数年前の改修工事で「インターネットカフェ」を設けた。このスペースは、エントランスのウッドデッキとつながっている。表通りに面した大きなガラスの扉を開放すると外と内の境目がなくなり、脇にある倉庫からテーブルやいすを運び出して並べれば、オープンカフェに早変わりする。

内田洋行・新川オフィスのエントランス。竹や柳、ウッドデッキが温かい雰囲気をつくりだしている。住所は中央区新川2丁目。地下鉄日比谷線の八丁堀駅から徒歩4分の立地だ(写真:ケンプラッツ)
内田洋行・新川オフィスのエントランス。竹や柳、ウッドデッキが温かい雰囲気をつくりだしている。住所は中央区新川2丁目。地下鉄日比谷線の八丁堀駅から徒歩4分の立地だ(写真:ケンプラッツ)

広々とした受け付けスペース。絵画展や写真展といったイベントにも利用できる(写真:内田洋行)
広々とした受け付けスペース。絵画展や写真展といったイベントにも利用できる(写真:内田洋行)

1階にあるインターネットカフェは、気軽な打ち合わせができる場所だ。エントランスのウッドデッキに通じており、扉を開放すると外と内の境界がなくなる(写真:内田洋行)
1階にあるインターネットカフェは、気軽な打ち合わせができる場所だ。エントランスのウッドデッキに通じており、扉を開放すると外と内の境界がなくなる(写真:内田洋行)

エントランスのウッドデッキ。ここに立つと木の香りがする。写真右側に見えるガラスの奥がインターネットカフェ(写真:ケンプラッツ)
エントランスのウッドデッキ。ここに立つと木の香りがする。写真右側に見えるガラスの奥がインターネットカフェ(写真:ケンプラッツ)

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