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 日本構造家倶楽部は8月29日、第3回日本構造デザイン賞の授賞式を東京・品川区の東京デザインセンターで開催した。作品賞は、阿蘓有士氏(川口衞構造設計事務所)の「日向市駅舎」と、小西泰孝氏(小西泰孝建築構造設計)の「神奈川工科大学KAIT工房」が受賞。新たに創設した松井源吾特別賞は、「しもきた克雪ドーム」など一連のドーム建築を手掛けた細澤治氏(大成建設)が受賞した。授賞式には日本構造家倶楽部会長の佐々木睦朗氏、選考委員長の播繁氏などが出席し、受賞した3氏が記念講演を行った。

左:日本構造家倶楽部会長の佐々木睦朗氏 右:受賞した3氏。中央左から細澤治氏、阿蘓有士氏、小西泰孝氏(写真:日本構造家倶楽部)
左:日本構造家倶楽部会長の佐々木睦朗氏 右:受賞した3氏。中央左から細澤治氏、阿蘓有士氏、小西泰孝氏(写真:日本構造家倶楽部)

 同賞は、構造設計者の業績にスポットを当てて社会的評価を高めた松井源吾賞を引き継いで、06年に創設された。自薦・他薦を問わず、優れた成果を発揮した構造設計者を表彰するもので、構造設計の新たな取り組みの発掘と、人材育成が狙いだ。さらに今回から、構造家としての活動によって社会的、文化的に貢献した個人の功績を顕彰する松井源吾特別賞を設けた。

 阿蘓氏の「日向市駅舎」は、木質構造と鋼構造のそれぞれの特性を生かし、独自の構造デザインを創出した。小西氏の「神奈川工科大学KAIT工房」は繊細な平鋼の組み合わせで、軽やかで透明感のある空間をつくり上げている。

阿蘓有士氏の日向市駅舎(写真:内藤廣建築設計事務所)
阿蘓有士氏の日向市駅舎(写真:内藤廣建築設計事務所)

小西泰孝氏の神奈川工科大学KAIT工房(写真:石上純也建築設計事務所)
小西泰孝氏の神奈川工科大学KAIT工房(写真:石上純也建築設計事務所)

 「しもきた克雪ドーム」をはじめ、「宮城県総合体育館」、「こまつドーム」などを手掛けた細澤氏は、ドーム建築の技術的な発展に寄与した点と、多雪地域での総合的なシステムを確立した点が評価された。

細澤治氏のしもきた克雪ドーム外観(写真:日本構造家倶楽部)
細澤治氏のしもきた克雪ドーム外観(写真:日本構造家倶楽部)