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 日経ホームビルダー2009年2月号の特集「うっかり現場」は、主に戸建て住宅の建設現場で、設計・施工者のちょっとした気の緩みや手違いが、無償での再施工など、手痛い損害につながった事例を紹介している。ここでは特集の一部を3回にわたって掲載する。なお、記事中のイラストでは、記者をモデルにした住宅建築実務者「安藤建太」が、事例の当事者の代役を務めた。

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 Aさんは戸建て分譲中心の住宅会社に勤務し、社外の設計事務所を協力会社としながら設計業務を担当している。

 ある物件で協力会社から上がってきた台所の平面図は、実際は2250mm幅の個所に2400mm幅と誤記していた。Aさんはこの図面のミスを見逃した。住宅会社はこの平面図に基づいて、2400mm幅のスペースでなければ納まらないシステムキッチンなどの設備機器を発注した。

 間違いが発覚したのは施工中、システムキッチンが現場に搬入されたときだ。設置場所から150mmもはみ出し、どうやっても納めようがなかった。Aさんの会社は仕方なく別のシステムキッチンを発注。竣工の時期は予定よりも大幅に遅れてしまった。

 再発防止策として、Aさんの職場ではその後、設計図書に書かれている数値が適切かどうか、担当者が設備の寸法などとも照らし合わせたり、設計部長が図面チェックをより厳重にしたりするようになった。

(イラスト:勝田 登司夫)
(イラスト:勝田 登司夫)

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日経ホームビルダー2009年2月号の特集「うっかり現場」は、以上の内容のほか、住宅設計・施工上のミスの予防策や収拾策なども紹介しています。