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 都心に暮らす1970年代前半生まれ、いわゆる「団塊ジュニア世代」は、注文住宅志向が強く、家づくりに対するこだわりも強い。しかし、実際に家を建てるとなると、建築家に頼むよりも住宅メーカーに頼む人の方が多い──日経アーキテクチュアが実施したアンケート調査でそんな傾向が明らかになった。

 日経アーキテクチュア2009年3月9日号では、「設計事務所の“主戦場”に挑む商品化住宅」と題した記事を掲載した。大手住宅メーカーが団塊ジュニア世代の“住宅メーカー離れ”に危機感を感じ、建築家と組んで都市型住宅の新商品を開発する例が増えている。そうした開発動向の取材の中で、住宅メーカーの担当者から「団塊ジュニア世代は家づくりに対する志向性が、上の世代と違う」という声をしばしば耳にした。そこで、団塊ジュニア世代と団塊世代の意識調査を行ってみることにした。

 以下は、東京23区に住む団塊ジュニア世代100人、団塊世代100人に、家づくりに対する考えを聞いた結果だ。

調査概要:日経アーキテクチュアが東京23区在住の35~39歳の男女各50人、60~64歳の男女各50人の計200人にアンケートを実施した結果。調査は調査会社メディアパークの協力を得てインターネット上で2009年2月5日~9日に行った。以下のグラフも同じ

 まず、「長く住むとしたらどのタイプの家に住みたいか」を聞いてみた。団塊ジュニア世代(以下、ジュニア世代)は集合住宅派が多いかと思いきや、結果はジュニア世代、団塊世代とも「一戸建ての注文住宅」がトップだった。しかも、ジュニア世代の方がその割合が多く、全体のほぼ6割が注文住宅志向だった。

 ジュニア世代で「一戸建ての注文住宅」と答えた人の理由としては、「好きなように間取りが決められるから」(36歳男性)、「自分の好みが建物に生かせる」(39歳男性)、「年とともに改装しながら長く住むことができる」(35歳女性)といった声が多かった。2位の「分譲マンション」を選んだ人の理由としては、「メンテナンスが容易だから」(38歳男性)、「セキュリティや様々な面で安心なので」(35歳女性)、「都内だと、一戸建てよりもマンションの方が日当たりが良い」(36歳女性)といった声があった。

 「家づくりに時間をかけるか? かけないか?」を尋ねてみると、両世代ではっきりとした差が出た。「納得いくまで時間をかけたい」と答えたのはジュニア世代が49%、それに対して団塊世代は26%だった。「できるだけ時間をかけたくない」と答えたのはジュニア世代の5%に対し、団塊世代は19%。いずれも、時間をかけたいと考えている人が多数派ではあるものの、こだわりの度合いはジュニア世代の方が団塊世代よりも高いようだ。

★★★設計は誰に頼む?★★★