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 京都市は2010年に開館50周年を迎える京都会館の再整備基本構想を、09年度内に策定する方針を決めた。京都会館の建物を保存しつつ、舞台の拡張やユニバーサルデザインの導入など、改修の具体的な内容を検討し、改修費用などを試算する。

 1960年に開館した京都会館は地下1階・地上3階建て。前川国男による設計で、日本建築学会賞作品賞などを受賞した日本を代表するモダニズム建築だ。しかし、開館から48年を経て、電気設備や空調・給排水設備、舞台周りの設備が老朽化し、バリアフリー面での不備などが指摘されている。舞台演出の変化にも対応しきれず、大ホールの稼働率が下がっていた。

 京都市は06年に学識経験者による検討委員会を設置。同委員会がまとめた意見書では、現在の建物を生かした改修の方向性を示している。建物の躯体のコンクリートは劣化しているものの、補修によって使用できる範囲だと診断された。

 基本構想の策定は民間のコンサルタントに委託する予定だ。舞台整備の更新やトイレのユニバーサルデザイン化など具体的な改修内容とともに、PFI(民間資金を活用した社会資本整備)の導入を視野に入れた整備手法などの取りまとめを任せる。

前川国男が設計した京都会館(写真:京都会館)
前川国男が設計した京都会館(写真:京都会館)