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 ミサワホームは、建設時や生活で消費するエネルギーを太陽光発電装置などで賄う「次世代ゼロ・エネルギー住宅」の試行棟を三重県亀山市に建設した。昨年2月、北海道旭川市に建設した試行棟に次いで2棟目になる。同じ仕様、同じ規模の建物を、寒い地域と暑い地域に建てることで、エネルギー消費や室内環境の詳細なデータを取得し、ゼロ・エネルギー技術の深化に役立てる。

亀山市に建設した「次世代ゼロ・エネルギー住宅」の試行棟(写真:ミサワホーム)
亀山市に建設した「次世代ゼロ・エネルギー住宅」の試行棟(写真:ミサワホーム)

 亀山市に建設した試行棟は、延べ面積139m2の2階建て住宅だ。外壁パネルの外側に断熱層を重ね、日射熱をカットする特殊なガラスを用いるなどして断熱性を高めている。さらに、夏季の暑さに対応するため、開口部の日射遮へい性、屋根の遮熱性、通風・排熱性などを、これまで以上に配慮。空調機器の消費エネルギーを最小限に抑えた。

 また、大気の熱を利用するヒートポンプ冷暖房システム、パネルルーバーに冷温水を通す輻射式冷暖房システム、電力の消費量が少ないLED照明などを積極的に採用して設備の高効率化を図っている。このように消費エネルギーを抑えた住宅に太陽光発電装置を搭載。発電量が消費量を上回る「実質エネルギー収支をゼロ以下」として、建設時などに消費するエネルギーをライフサイクルの中で回収できる住宅の実用化を目指す。

 試行棟では、室内の上下温度差や室間温度差の解消、不快な冷気流や乾燥・結露の防止、冷暖房に頼らない自然な心地良さの確保など、居住性と関連が深い住宅性能についてもデータを計測する。今後は、実際に人が暮らしている状況で、データの収集と検証を進め、各種技術の商品展開に役立てる。