第1回次世代照明技術展が4月15日から17日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。省エネ効果の高いLED(発光ダイオード)を中心に、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)などの製品開発の可能性を広げることを目的とした展示会だ。初日の基調講演では、パナソニック電工や米ゼネラル・エレクトリックなど主要な照明メーカーの経営陣が登壇。各社、白熱灯が点光源のLEDに、蛍光灯が面発光の有機ELに変わるという予測の下、技術開発を進めていることを明らかにした。
パナソニック電工の常務取締役照明事業本部長の松陰邦彰氏は、LEDについて「2012年から急速に普及して、販売が300億円を超えると予想している」と語った。Philips Lighting Global Technology Development Campus ChinaのゼネラルマネージャーのDale Work氏は、ハロゲンランプからLEDへの切り替えを進めていることや、有機ELを製品化したOLEDのサンプル配布を開始していることなど、同社の戦略を語った。
展示では、白熱灯との交換を想定して全周方向に光が広がる電球型LEDや直管蛍光灯と交換できるLED、既存の蛍光灯器具にLEDを使用する際に明るさを保つ反射板などを出展する国内中小メーカーが目立った。有機ELの製品は、現状高価で、技術面の向上が期待される。