パナソニックは、東京・有明の「パナソニックセンター東京」内に「エコアイディアハウス」を開設し、4月18日から一般に公開している。この施設は、生活時に家庭内で排出されるCO2を±0(ゼロ)にする暮らしを提案するもので、「省エネ」「創エネ」「蓄エネ」という3つのエネルギー活用を柱としている。パナソニックに加え、パナソニック電工、パナホームなど、グループの最新技術を集約したショールームだ。
基本コンセプトは、住宅の基本仕様や設備機器、家電製品について徹底した省エネ化を図り、CO2排出量を削減。さらに、太陽光発電と燃料電池(エネファーム)というCO2排出ゼロの発電システムで電気をつくり出す。同社の試算では、1990年の家庭内でのCO2排出量を100とした場合、2009年は既に47%の省エネ効果を実現している。これを3~5年で35%まで抑制する。この35%を太陽光発電とエネファーム、蓄電池の活用によって相殺し、最終的にCO2±0を実現する。
建物は2階建てだ。1階が、玄関、リビング、ダイニングキッチン、バス・サニタリーなどCO2±0を実現する暮らし方を示したゾーンと、エネルギーコーナーからなる。2階は、LED照明や在宅勤務などの体験コーナーと、CO2±0を実現するテクノロジーを紹介するコーナーとなっている。