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太陽電池・燃料電池・蓄電池で必要なエネルギーを

 エコアイディアハウスでは、エネルギーを自らつくり出す「創エネ」、蓄えて利用する「畜エネ」というコンセプトも取り入れた。これは、暮らしに必要なエネルギーを自宅内で生産・活用する発想だ。

 我々が通常使用する電気は、主に原子力発電や火力発電によって供給されている。特に火力発電は、石油や石炭、液化天然ガスを原料としており、CO2排出量が膨大なものとなる。そこで、CO2排出量の少ない発電方式によって電力を自前で賄うことで、CO2排出量を“貯金”でき、ほかの排出量との相殺にまで踏み込むことができる。エコアイディアハウスの「CO2±0」は、こうしたCO2の 相殺によって達成する。CO2排出量が「ゼロ」でなく「プラスマイナスゼロ」と表記されるゆえんだ。

 その「創エネ」の主役となるのが、太陽光発電と家庭用燃料電池だ。

 太陽光発電は、太陽光をエネルギー源とする発電方式である。発電時にCO2を全く排出しないのが特徴だ。ただ24時間フルには発電できず、発電量も天候に左右されるため、単独で日常生活すべての電力を補うのは難しい。

発電時、CO2排出量ゼロを実現する太陽光発電に使われる太陽電池(写真:谷内 信彦)
発電時、CO2排出量ゼロを実現する太陽光発電に使われる太陽電池(写真:谷内 信彦)

 そこで登場するのが、家庭用燃料電池「エネファーム」だ。これは、都市ガスと空気を燃料にして発電するシステムで、安定した発電能力や低CO2排出などさまざまなメリットを有しているため、パナソニックは今後、家庭における主要電力源に育てていきたいとしている。

安定した発電環境をサポートする家庭用燃料電池コージェネレーション・システム「エネファーム」。写真中央が燃料電池ユニット、右が貯湯タンク。左手前にあるのは、電気をためるリチウムイオン蓄電池(写真:谷内 信彦)
安定した発電環境をサポートする家庭用燃料電池コージェネレーション・システム「エネファーム」。写真中央が燃料電池ユニット、右が貯湯タンク。左手前にあるのは、電気をためるリチウムイオン蓄電池(写真:谷内 信彦)

 家庭での電力使用量は、昼夜、季節によって相当の差がある。太陽光発電や燃料電池でつくり出した電気をタイミングよく使えるとは限らない。この問題に対応するのが蓄電池だ。発電時と使用時にタイムラグを持たせることが可能になる。従来の鉛蓄電池からリチウム製へと素材を変更したことで、小型・大容量を実現している。

 ただ、このリチウム製蓄電池、現時点では参考出品だ。コスト的にまだ実用化の域に達しておらず、市販品として価格を設定できないのだという。「鉛蓄電池なら提供できるが、リチウム畜電池の5倍の重量、600kgにもなってしまう」とのこと。同社がCO2排出量±0を実現したいとする3~5年内に併せて製品化させたいと語っており、実用化も先の話ではなさそうだ。