HEMSによる制御と“見える化”で10%削減
発電量や家庭内での電力使用量を一元管理・制御するのが「ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)」。自宅内のすべての設備機器や家電製品をネットワークで結び、集中コントロールする。現在は大きく夏・冬・春秋用の計3パターンによる制御だが、将来的には家族の時間・行動パターンを蓄積・学習することで、より綿密で省力化できるソフトにしていきたいという。
また、HEMSの情報は大型テレビにも表示でき、家族が省エネ目標値の達成状況やアドバイスを確認しやすいよう配慮している。エネルギーの“見える化”によって、ユーザーが省エネ生活を意識し、行動も変わってくる。使わない家電製品をまめに消すなどの行動によって5%は削減できる。HEMSの学習能力と併せて、現在の電力使用量をあと10%下げられるとしている。
エコアイディアハウスは、トータルなシステムとして製品化されているわけではない。しかしほとんどの設備機器や家電製品は発売されており、エネファームもこの5月に発売を開始した。そういう意味ではコンセプトハウスであり、またショールームでもある。近未来の住宅のありようを形にした提案といえよう。
エコアイディアハウスは、土・日・祝祭日、一般に公開している。