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環境省は、2008年度に引き続き「省エネ照明デザインモデル事業」の公募を始 めた。モデルに採択した商業施設のCO2の削減効果や照明計画での工夫を紹 介。省エネ照明のいっそうの普及を図る計画だ。

 商業施設やオフィスなどでの業務部門でのCO2排出量は1990年と比べて約4割増えている。そのうちの約2割は照明によるものだ。こうした状況を打開するために、環境省は2008年度から業務部門のCO2削減を目的とした省エネ照明モデル事業を開始。商業施設の事業者などを対象に、CO2削減につながる照明を導入するプロジェクトを公募している。

 モデルの採択に際しては、「30%以上のCO2削減ができているか」「視覚的な快適さなどが追求されているか」といった指針に従って、プロジェクトを審査する。採択されると、400万円を上限に環境省が照明デザインに関する設計・調査費用を支払う。それと引き換えに照明デザインの設計上の工夫を公開させる仕組みだ。設置費用などハードにかかる費用は事業者側で負担する。

 設計では、個々の施設の特性に応じて照明器具の配置や光源の使い方を見直すことや、優れた省エネ効果と魅力的な空間を両立させる提案が求められる。施設に応じて光源などを見直す

 採択されたモデルの事業者は、おおむね次のような手順で事業を実施する。(1)商業施設や店舗などに省エネ照明を導入する前の、あるいは同型店舗などの現況を調査、(2)優れた省エネ効果と魅力的な空間の両立できる『省エネデザイン』を、照明デザイナーやインテリアプランナーなどと協働して設計、(3)審査委員会からの技術的アドバイスを踏まえてデザイン案を決定し、詳細設計を実施、(4)確定した照明デザインによって省エネ照明を実際の店舗に導入・設置、(5)CO2の削減効果や照明の明るさなどの印象をまとめて環境省に報告。

 採択されたプロジェクトは、省エネ照明を導入した先進モデルとして、その手法やアイデアが広く紹介される。削減効果を明示することで、省エネ照明を導入することの重要性や有効性の認識を促す役目も果たす。

 2008年度に採択されたのは、イトーヨーカ堂、ケノスとセーブオン、日本サブウェイ、三菱自動車工業など12事業者だ(下の写真を参照)。施設のタイプは、コンビニエンスストアから量販店、飲食店、ショールームなど多岐にわたった。すべての事業でLED照明が導入されており、それぞれの施設の特性に合わせた提案も盛り込まれている。

8月5日まで省エネモデルを公募

 09年度は8月5日まで省エネ照明モデルを公募する。専用ホームページで申請書をダウンロードして「省エネ照明デザインモデル事業事務局」にメールか郵送で提出する。審査は、08年度に引き続き、大谷義彦・日本大学生産工学部電気電子工学科教授、照明デザイナーの石井幹子氏ら計5人で構成された委員会で実施する。採択モデルは、10月に発表する予定だ。2010年3月には採択モデルのCO2の削減効果や照明計画の工夫を公表する計画だ。

2008年度に採択された事業

イトーヨーカドー武蔵小金井店
CO2排出量の削減効果49.0%

くつ炉ぎ・うま酒 かこいや 霞が関ビル店
CO2排出量の削減効果81.0%

グルメシティ 博多祇園店
CO2排出量の削減効果44.0%

サブウェイ 赤坂見附店
CO2排出量の削減効果65.0%

Spa&Sports EMINOWA 西武フィットネスクラブ所沢
CO2排出量の削減効果39.7%

住友林業 大分支店ショールームおよび事務所
CO2排出量の削減効果30.0%

セーブオン 本庄蛭川店
CO2排出量の削減効果40.3%

TSUTAYA水口店
CO2排出量の削減効果46.3%

長崎稲佐山観光ホテル 本館
CO2排出量の削減効果55.4%

プロント 品川店
CO2排出量の削減効果32.6%

マクドナルド 港北ニュータウン中川店
CO2排出量の削減効果45.4%

三菱自動車 本社ショールーム
CO2排出量の削減効果37.0%