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照明システム「次・オフィス・ライティングシステム」のイメージ
照明システム「次・オフィス・ライティングシステム」のイメージ
次・オフィス・ライティングシステムの照明アイテム
次・オフィス・ライティングシステムの照明アイテム
照度と色温度の変更パターンの一例
照度と色温度の変更パターンの一例
コンセプトおよび照明全体のデザインをした照明デザイナーの石井幹子氏
コンセプトおよび照明全体のデザインをした照明デザイナーの石井幹子氏

 ロームと岡村製作所、照明デザイナーの石井幹子氏らは、LED照明を使ったオフィス向けの照明システム「次・オフィス・ライティングシステム(THE Office Lighting System)」を共同開発すると発表した。「人に優しく快適に作業できる空間づくりを目指す」としている。

 新照明システムの特徴は、時間や季節に応じて照明の照度や色温度を変化させる点にある。照度は400~1000lxの間で5段階に変化させ、午前中は高照度、午後は中程度、夕方から夜にかけてはさらに照度を落とすといった具合に変化させる。色温度は3000~5000Kの間で変化させる。午前中は白色の高い色温度に設定し、夜にむけて5段階で電球色のような低い色温度に変える。また、年間を通しての日の出や日没の時間が違うため、照度や色温度の変更時間は日ごとに違う設定にする。加えて、夏は色温度を高くして涼しさを演出し、冬は低い色温度で暖かい印象を与えるといった工夫も凝らす。「照度を変更できる照明はこれまでもあったが、時間に応じて色温度を変える照明システムは世界初。これまで長い間、色温度の変更ができないかと考えていた」(石井氏)。

 照明は上面にむけて光を照射するアッパーライトと、作業する手元を照らすタスクライト、ベンチテーブルなどを広く照らすダウンライトなどで構成する。昼白色と電球色の2種類のLEDを使用し、それぞれの照度を調整することで全体の照度と色温度を変える仕組みである。管理用のパソコンからZigBeeを利用して各ライトに無線で制御信号を送信し、個別に制御する。さらに、照度センサや人感センサを組み合わせることで、窓際の照度を落としたり、人がいない机のタスクライトを自動消灯したりといった制御も想定している。各利用者が好みに応じてタスクライトの照度や色温度を変えることも可能だという。岡村製作所では、消費電力の低いLEDを使い、照度を変更することで、従来の蛍光灯を使ったシステム照明に比べて、年間の消費電力を半減できると試算している。さらに、外光や人感センサの活用といったきめ細かい制御で「70%以上の削減を目指す」(同社)としている。

 従来の天井埋め込み型のシステム照明と異なり、電気工事が不要なのも利点とする。ライトはオフィス家具に組み込まれているためで、オフィスのレイアウト変更にも柔軟に対応できる。

 THE Lighting Officeの名称は、Total、Healthy、Ecologyの頭文字と次世代照明との意味を重ね合わせたもの。石井氏がコンセプトデザインを担当し、LED照明と制御システムはロームが、オフィス家具の設計・製作は岡村製作所が担う。2009年9月17日に岡村製作所が都内に開設する予定の「オフィスラボ」へ導入する予定。そこでの検証結果も反映させた上で、早ければ2009年内にも製品化したいとしている。