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 東芝は2009年8月5日に開催した「2009年度経営方針説明会」において、代表執行役社長の佐々木 則夫氏が同社の新たな注力事業に関する事業目標と戦略を説明した。具体的には、CCS事業、太陽光発電システム事業、スマートグリッド事業、新型電池事業、新照明システム事業などである。以降では、会見におけるポイントをまとめる。

 CCS事業については、「業界トップクラスの低エネルギー分離・回収技術、および回収プロセスと発電システムの全体最適化技術が我々の強み」(東芝の佐々木氏)とした。今後は、2009年8月以降に実証プラントによる検証を行うとともに、2015年ころに商用機に適用する方針である。2020年度にはCCS事業で1000億円の売上高を目指す。

 太陽光発電システム事業については、系統連系、電力最適制御などの「システム技術」、「パワエレ技術」、「蓄電池技術」、「大規模プラントエンジニアリング技術」などの強みを生かし、2015年度に2000億円の売上高を目指す。今後の取り組みとして、「国内電力・産業メガソーラ案件の受注への注力」、「現地システム・インテグレータとの提携による海外の電力・産業市場への積極的進出」、「スマートグリッドへの対応強化」を掲げた。

 スマートグリッド事業については、電力ネットワークの安定制御・監視技術、スマートメーター技術、SCiB蓄電技術などが同社の強みという。今後の取り組みとして、東京電力グループの東光電気と計器事業の新会社を2009年12月に設立するほか、分散型電源普及への対応、FEMS/BEMSなどのソリューションを提供することなどを挙げた。スマートグリッド事業では2015年度に1000億円の売上高を目指す。

 新型電池事業については、「これまでもたびたび説明してきている」(東芝 佐々木氏)として、詳細な説明は省いたが、売上高目標は示した。新型二次電池事業(SCiB)については、2015年度に2000億円の売上高を目指す。同事業については、将来の世界的な需要拡大に備え、第二量産工場の新設を計画している。小型燃料電池事業(DMFC)については、2015年度に1600億円の売上高を狙うとした。同事業では、携帯端末向け外付け充電器の販売を2009年上期に予定している。これに続いて、携帯電話機やパソコン用に順次展開を図る。

 新照明システム事業については、2015年度に3500億円の売上高を目指すなど、新規事業の中では最もアグレッシブな計画を打ち出した。同社の強みとして、「業界最高レベルの総合効率を実現していること(LEDベースライトの場合に84lm/W)、および、デバイス・素材・光源開発技術、多様なアプリケーション、グローバル・インフラなど新照明ビジネスに関わる幅広い事業範囲および東芝グループの総合力」(東芝 佐々木氏)を挙げた。今後の取り組みとして、ラインナップ拡充とグローバル事業展開の推進を掲げた。前者のラインナップ拡充に関しては、LED電球、一般照明器具(ダウンライト、ベースライト、誘導灯、屋外照明)、産業照明(スタジオ、空港灯火用)などを想定する。後者のグローバル展開に関して、2009年4月以降に欧米に営業拠点を設置していること、および、用途ごと、先進国/新興国ごとの商品戦略を実行していくとした。