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 東日本旅客鉄道(JR東日本)は9月2日、東京都渋谷区代々木に賃貸オフィスビル「JR南新宿ビル(仮称)」を建設すると発表した。環境配慮としてLED照明を全面的に採用、地域冷暖房の導入や屋上緑化も実施する。

 同ビルは、4階~18階までのオフィスフロアを中心に、保育施設、フィットネスクラブ、店舗で構成。敷地はのJR東京総合病院の旧外来棟・駐車場跡地で、新宿駅からは徒歩で約5分。地下4階・地上18階建てで、高さは約94m、延べ床面積は約5万8000m2。2010年1月に着工し、オープンは2012年夏の予定。

 JR東日本ではLED照明の全面採用により、蛍光灯(インバーター安定器・Hf蛍光ランプ)を採用した場合と比べて、電気料金が年間1470万円、CO2排出量が年間199トン削減できるとしている。削減率としては、それぞれ従来より25%程度削減になるという。大規模な賃貸オフィスビルにLED照明を全面的に採用する例は珍しい。JR東日本では「オフィスでもLED照明の導入事例が見られるようになってきたことに加えて、メーカー各社でも技術開発が進んでいる。実際にこのビルで照明設備の設置工事をするころには、さらに開発が進んでいるであろうことから、コスト面も含めて導入できると判断した」(広報部)とコメントする。

JR南新宿ビル(仮称)の完成予想図(資料:JR東日本)
JR南新宿ビル(仮称)の完成予想図(資料:JR東日本)

 4階~18階までのオフィスフロアは、基準階の貸し室面積が約1850m2、天井高2900mの無柱空間。セキュリティー対策としてSuicaを利用したビル入退館管理システムを採用する。子育て支援のための園庭を備えた保育所をビル低層部(区道側地下1階)に開設する。保育所の面積は約220m2で最大45人まで収容できる。

オフィスフロアのイメージ(資料:JR東日本)
オフィスフロアのイメージ(資料:JR東日本)

庭園を備えた保育所のイメージ(資料:JR東日本)
庭園を備えた保育所のイメージ(資料:JR東日本)

 周辺街区との接続としては、都道上のブリッジとビルに新設する歩行者用のデッキにより、サザンテラス経由でJR新宿駅と直結する。このデッキに併せて設けるエレベーター、エスカレーターによりJR東京総合病院への歩行者動線も整備する。

JR南新宿ビル(仮称)

  • 所在地=東京都渋谷区代々木二丁目1番1、1番17
  • 敷地面積=1万6633.20m2(隣接する病院敷地も含む)
  • 建築面積=3785.04m2
  • 延べ床面積=5万7983.84m2
  • 構造=S造・一部SRC造、地下4階・地上18階
  • 用途構成=オフィス(貸室4階~18階):約3万6000m2、保育所(地下1階;区道レベル):約220m2、フィットネス(1階~3階):約4400m2、店舗(1階、2階):約300m2、駐車場(地下1階~地下4階):約270台
  • 設計者=ジェイアール東日本建築設計事務所
  • 施工者=未定
  • 運営会社=オフィス・店舗:ジェイアール東日本ビルディング、保育所:未定、フィットネス:ジェイアール東日本スポーツ
  • スケジュール=着工:2010年1月(予定) 開業:2012年夏(予定)

<追加情報>JR東日本では照明の省エネ比較にあたって、蛍光灯は3.6mモジュールにつき4灯・照度750ルクス、LEDは3.6mモジュールにつき2灯・照度690ルクスという想定で試算した。(2010年5月11日17時0分、編集部)