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365日、24時間、季節や時間によって照度や色温度を変える「次・オフィス ライティングシステム」
365日、24時間、季節や時間によって照度や色温度を変える「次・オフィス ライティングシステム」
デスクで手元を照らすためのタスクライト。上部のタッチセンサで、電源のオン/オフや照度、色温度を変更できる
デスクで手元を照らすためのタスクライト。上部のタッチセンサで、電源のオン/オフや照度、色温度を変更できる

 岡村製作所は、東京都内に研究段階のシステムを実証試験するための「オフィスラボ」を開設した。2009年7月に発表したLEDを使った照明システム「次・オフィス ライティングシステム」(関連記事)や、誰がどこで作業していたかを分析するための「人員位置情報検知システム」、隣接する部屋の会話音を聞き取りにくくする「サウンド コンディショニングシステム」などを導入している。710m2のスペースに、同社の営業と研究開発、デザインの3部門の約60名が、実際に働いている。

 次・オフィス ライティングシステムは、季節や時間帯に合わせて光の色や照度を自動的に変えて、快適な作業空間を作り出すことを狙った照明システムである。加えて、天井を照らすアッパーライトと、作業者の手元を照らすタスクライトを組み合わせることで、明るさを確保しつつ省電力化も図れるとしている。従来の蛍光灯を使った照明システムに比べて、消費電力を48%にまで低減できるという。

 開発に当たっては、照明デザイナーの石井幹子氏がデザインを担当した。LEDや電源の技術はロームが担っており、アッパーライトには、同社が店舗向けに開発したベース照明(関連記事)を、タスクライトにはダウンライトの技術を応用した。いずれも、ミドル・パワーのLEDを多数配置することで発光面を広げ光が均一に拡散するようにしている。

 丸いタスクライトは、意匠デザインを優先したため、放熱設計を苦労したという。発光部を単純に球状の樹脂筐体で覆うと、スイッチを設けたライトの上部に熱が集まり易いが、意匠を損なうような放熱用の穴やフィンは設けられない。しかし、人が頻繁に手を触れる場所であるため「42℃以下にしたかった」(ローム)。そこで、電源コード取り付け部付近に熱が逃げる様に内部に伝熱経路を設け、筐体には目立たない放熱用の穴を開けることで、熱の問題を解決している。

場の有効性を定量評価


 人員検知システムは、NECの屋内位置管理システム「SmartLocator」を応用したもの。天井に取り付けた30個の発信機が位置のID情報を赤外線で発信しており、各人が携帯している名刺大の携帯端末がその信号を受信する。携帯端末がその位置情報と端末のID情報を管理サーバーに送信することで、携帯端末の保持者がオフィス内のどこにいるかをリアルタイムで把握できる。この情報を集計することで、他者との交流が図れているか、オフィスのスペースが有効に活用されているかなどを定量的に分析できる。

 サウンド コンディショニングシステムは、パーティション内に埋め込んだ厚さ43mmの薄型スピーカーからの音によって、隣室の会話などを聞き取りにくくする(ニュースリリース)。会話音に近い周波数帯の空調音のような音を発生させることで、隣室の会話音が気にならなくなるという。音量は8段階で調整が可能となっている。

 オフィスラボは、同社が提唱する「アクティブワークプレイス」のコンセプトに基づいて設計している。アイデアを生み出すために仕事に集中できる場を設けるとともに、人が交流することで、個人の発想や知識を共有してアイデアを具現化させていくことを狙っている。集中するための場としてのワークスペースやプロジェクトルーム、交流を図るための場であるカフェコーナーやソファーのある打ち合わせスペースなどを設置している。