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 韓国メーカーは今、LED照明のビジネス・チャンスをつかむべく韓国外での活動を活発化させている。特に、日本での市場拡大を狙うメーカーは多い。好例が日本ファウである。2008年5月に設立された同社は、LED照明器具メーカーの韓国Fawoo Technology Co., Ltd.の独占的販売契約を持ち、現在は主にコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、倉庫などの施設にLED照明を納入している。このほかにも試験的に製品を納品済みの施設もあるなど、着実に日本におけるLED照明の販売を拡大している。同社は日本国内での認知度を上げることで、1~2年後には日本国内でもLED照明企業としての地位を確立したいとする。同社の製品販売経路は1次代理店(大塚商会、日本エーエム、ルミダスジャパン)、2次代理店を持つ形となっている。これら代理店を通じて、Fawoo Technologyの拡大戦略の下、日本市場を獲得していく考えだ。

 日本ではまだ、LED照明に関する標準規格が整っていない。LED照明の標準規格を定めるまでの壁はいまだ大きく、LED照明への期待が高まる一方で思うように販売が進まないという一面も同時に持ち合わせる。標準規格が整っていないことで、「LED照明を導入したいと考える顧客などは、まずは稟議書の準備をすることから始めるが、安全性や信頼性の標準規格がないため、稟議書が準備できず導入を控える傾向にある」と日本ファウの販売スタッフが語る。にもかかわらず、韓国メーカーが日本市場を有望と考えるのはなぜか。それは、規格がないことにより海外企業の日本国内での参入が容易という面があるからだ。日本ファウはその点を生かしたい考えである。他社に先駆け日本国内での販売網の構築を狙う。日本ファウの販売スタッフは「まずは特殊な製品やニッチな領域を開拓し、さらに特許などを活かして拡大戦略を進める。こうすることでブランド力を強化したい」とする。このチャンスを活かして日本企業と同等もしくはそれ以上の地位を築く絶好の機会と考えているのである。

日本市場でのターゲットは企業や特殊製品市場


 現在、同社のLED照明の商品ラインアップは、投入電力が3W~150Wの品種である。投入電力20W以下の製品帯では大手照明器具メーカーを筆頭に多くのメーカーがひしめき合っている。この状況の中で日本ファウは、「自信がある」という投入電力20W以上の大出力品の拡販に力を入れる。さらに同社は、平面タイプのLED照明にも積極的に取り組む。平面板LED照明は導光板とLED光源から成り、導光板の端面に配置したLED光源の光を面内に広げる構造となっている。同社はこの導光板の技術に強みを持つとする。Fawoo TechnologyはLED照明市場に参入してからまだ年数が浅いが、もともとは工作機器メーカーであったことから導光板の製造が得意であり、指向性の強いLEDの光をあまり明るさを落とさずに均一に拡散させる技術があるという。

 この高出力と平面板という強みの源になる同社技術は、放熱ファンを用いずにLED照明の光源を冷却できる「ファンレス・ヒートシンクシステム」という放熱技術と、特殊保護拡散カバーでLED特有のまぶしさを軽減かつ光の損失を軽減する「光誘導拡散システム」だという。いずれの技術も詳細を明らかにしないが、特許は取得済みとする。
 このほか、最近では防爆灯タイプのLED照明をラインアップに加えた(製品名は「LumiDas(ルミダス)E」、IECの防爆関連認証を取得済み)。この防爆灯は粉塵・蒸気・ガスなどにより爆発する可能性が高い化学工場やガソリンスタンドなどでの照明に向けたものである。