PR

 HIDランプのワット数を下げて一部をLEDに変えるなどして消費電力を半減した照明計画を、コイズミ照明(大阪市)が提案した。すべてをLEDに置き換える場合に比べて初期費用を抑えられる。10月14~16日に同社東京ショールーム(東京・千代田)で開催した商業施設向け新製品展示会で、アパレル店をモデルに展示した。

左がコイズミ照明の提案で、総消費電力を236Wに抑えた。35WのHIDランプと15W、4WのLEDランプを併用し、間接照明には46WのLEDを使用した。右が典型的なタイプの照明で総消費電力は601W。70WのHIDランプと50Wのダイクロハロゲン12Vランプを併用し、間接照明には60Wの蛍光灯を使用している。物販店ほどの照度を必要とせず12Vハロゲンを中心に使う飲食店に向けては、別途すべてLEDに置き換える省エネ提案を展示した(写真:ケンプラッツ)
左がコイズミ照明の提案で、総消費電力を236Wに抑えた。35WのHIDランプと15W、4WのLEDランプを併用し、間接照明には46WのLEDを使用した。右が典型的なタイプの照明で総消費電力は601W。70WのHIDランプと50Wのダイクロハロゲン12Vランプを併用し、間接照明には60Wの蛍光灯を使用している。物販店ほどの照度を必要とせず12Vハロゲンを中心に使う飲食店に向けては、別途すべてLEDに置き換える省エネ提案を展示した(写真:ケンプラッツ)

 高い照度が必要な物販店で一般的な70WのHIDランプと同じ照度を、同社のLED製品のみで確保するには灯数を増やす必要がある。現状では初期費用も消費電力も増える。35WのHIDと、12Vハロゲン50Wと同等の明るさのLEDを併用すれば、同じ台数と配置で省エネ効果を上げられる。

 展示では、左右対称の売り場を再現し、片方を同社提案、もう片方を従来型照明計画にして比較できるようにした。提案では、同社が2008年12月に発売した、「1/2のあかり(明るさそのままに)」がコンセプトのダウンライトを使用した。総消費電力は601Wと、従来型計画の236Wから約6割下げた。初期費用は従来型計画に比べて約4割高いものの維持費を考えると、約6年半で従来型計画より割安になると試算している。一般に、指向性の強いLEDを使うと、従来型の器具よりシャープな配光で物販店としてはメリハリの利き過ぎた空間になることがある。35Wタイプを採用して従来に近い配光の反射板を設計することで、物販店らしい照明と消費電力低減を両立させた。

 展示空間を見ると、左右の空間のイメージは変わらないものの、提案の方が部分的にわずかに暗く感じた。同社マーケティング本部企画部店舗マーケティング室の千田亨室長は次のように説明する。「空間の輝度や商品に対する輝度対比が同等になるように提案している。店舗の輝度対比は、『環境照明:一般商品照明:重点ディスプレイ照明』を1対3対6にするのが効果的とされており、展示でも近い形で再現した。輝度対比の比率を守れば、従来型と同じような演出効果が得られる」。

 アパレル店の壁は白など明るい色にすることが多い。これに対して、展示の壁は黒に近いグレーだった。「壁の色が明るいと商品よりも壁の方が明るく反射し、輝度も高くなる。結果として、1対3対6で光を当てても商品を目立たせる効果が下がることになる。壁を黒に近いグレーにして、商品を目立たせることも提案している」(千田室長)。

 ほかに特徴のあった展示を紹介する。