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 木造住宅の外壁防水紙は、下から上に張り、上方のシートが下方の外側に重なるように施工するのが、雨水の排出を念頭に置いたごく一般的な原則だ。さして難しくない決まりごとだが、現場では、そうした施工原則に反する個所が部分的に生じる場合がある。

 下の写真は、木造住宅の建築現場で、ある透湿防水シートのメーカー担当者が偶然、見かけた「雨漏りトラブルを招きかねない施工」の例だ。写真の下に、シートの施工状況を図で簡略に示した。

 

上の写真で、3枚の透湿防水シートはこの図のように重なっている。シートBに注目。上方のCから飛び出たBの右上端部が、Aの外側に重なっている。ここに雨水が達すれば、防水層の内側に浸入する恐れがある

 シートA~Cの3枚が重なった個所で、Bの右端部が飛び出しているのがわかる。ここでは、AとBで「上のシートが外側、下は内側」という原則が破られている。雨水がこの個所に達した場合、壁内に浸入するリスクがある。「シートが上下2枚だけの個所は間違えにくいが、3枚以上が重なる個所でこの種のミスを時々見かける」とこの担当者は話す。

 この写真の個所は、バルコニー手すり壁と建物外壁の取り合い付近だ。バルコニー側と外壁側それぞれで張り進めたシートが、この個所で交わっていた。「シートを張る際に施工者はしばしば、納まりが複雑になる個所を後回しにしがちだ。作業効率が多少落ちても、建物全体で下から上へ順序よく張れば、こうした張り間違いを減らせる」とこの担当者は説明する。

 詳しくは日経ホームビルダー2009年11月号特集「初歩ミスが招く雨漏り」で紹介しています。