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照明デザイナーの落合勉氏は、LEDだけをテーマとした世界初の展示会開催から、LEDによるやさしい光環境の街づくり、有機ELを使ったデザインまで、新光源に関する様々な経験を持つ。以下に、日経BP社主催の技術展「Green Device(グリーン・デバイス) 2009」における同氏の講演「照明デザインの新しい手法と留意点」を採録する。

講演中の落合勉氏。M&Oデザイン事務所代表。72年ヤマギワ入社、LDヤマギワ研究所で照明に関する企画・デザイン・制作に従事。82年独立、91年現事務所設立。近年はLED、有機EL照明の普及・啓もうに努め、09年「Light Bridge Association JAPAN NPO」設立、同理事長(写真:ケンプラッツ)
講演中の落合勉氏。M&Oデザイン事務所代表。72年ヤマギワ入社、LDヤマギワ研究所で照明に関する企画・デザイン・制作に従事。82年独立、91年現事務所設立。近年はLED、有機EL照明の普及・啓もうに努め、09年「Light Bridge Association JAPAN NPO」設立、同理事長(写真:ケンプラッツ)

 足掛け35年にわたり照明デザインの仕事に携わってきた落合氏は、2001年からLEDだけに特化し、プロダクトをはじめ、照明演出、デザインの仕事をしてきた。06年からは有機EL照明にも取り組んでいる。「LEDおよび有機EL両方のデザイン活動をしているデザイナーは、世界でも私しかいないと思う。しかし、それは今だけの話で、1、2年のうちには次の世代が出てくるだろう」(同氏)。

 落合氏が「省エネ光源」を強く意識するようになったのは、1995年にドイツのハノーバーメッセで開かれた照明展を訪れたことがきっかけだった。前年まではローボルトハロゲンや白熱ランプが中心の展示だったが、95年には打って変わって、当時の省エネ光源である蛍光ランプを使った製品が一挙に主役となった。欧米ではそのころまで、蛍光ランプは工場と商業施設のほんの一部にしか使われていなかったが、市場ニーズが様変わりしたのだ。

 そして、LEDの登場を機に、当面はこの新光源に特化することを決めた。02年にはLED照明に特化したイベントとしては世界初となる「ケイタイあかり展」を東京で開催した。「世界のトップランナーとしてLEDを研究開発してきた日本という環境の中にいたからこそ、このイベントを実現できた」と落合氏は振り返る。

 04年にはドイツのフランクフルトメッセで隔年開催される世界最大の照明展「Ligh t+Building」に招かれ、LED照明の作品展を実施するなど活動の幅を広げた。

「ケイタイあかり展」(2002年)の会場風景。オールLED照明の展示会としては世界初だという(写真:M&Oデザイン事務所)
「ケイタイあかり展」(2002年)の会場風景。オールLED照明の展示会としては世界初だという(写真:M&Oデザイン事務所)

2005年に手がけた愛知万博での親子LED工作教室の作品展示の様子(写真:M&Oデザイン事務所)
2005年に手がけた愛知万博での親子LED工作教室の作品展示の様子(写真:M&Oデザイン事務所)