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四半期別の売上高推移
四半期別の売上高推移
主要製品の状況
主要製品の状況

 シャープが2009年度第3四半期(2009年10~12月)決算を発表した。「3四半期連続の増収で売上高が対前年同期並みまで回復した」(同社)とする。その2008年度第3四半期(2008年10~12月)の純利益は-658億円と赤字だったのに対し、売上高が同水準の今期は+91億円と黒字を確保した。この原動力となったのが、2009年度通年で-2000億円、今期までに-1790億円を達成した経費削減だ。

 発表によれば、シャープの2009年度第3四半期の売上高は対前年同期比(以下YoY)±0.0%、対前期比(以下QoQ)+6.5%の7351 億円、営業利益はYoY+368億円、QoQ-23.9%の210億円、純利益はYoY+749億円、QoQ+1.2%の91億円だった。この結果を受けて2009年度通年の業績については、売上高が2兆7500億円、営業利益が500億円、純利益が30億円と、いずれも従来予想をすえ置いた。

 主要製品の状況に関しては、まず液晶テレビの売上高がYoY-2.4%、QoQ+19.8%の1999億円、台数ベースでは YoY+5.3%、QoQ+27.1%の304万台だった。国内はエコポイントの効果などで好調だったが、海外が欧米を中心に苦戦したという。具体的には 2009年度第1~3四半期(2009年4~12月)の累計販売台数で、国内は対前年同期比+35.1%だったのに対し、海外は同-27.1%だった。また3次元(3D)テレビに関しては、技術は確立済みであり、市場動向、コンテンツよよびユーザーの状況を見ながら、競合他社並みの時期に製品を投入するとした。

 次に液晶パネルの第3四半期売上高はYoY-13.4%、QoQ-5.5%の2102億円だった。液晶パネルが低迷した理由について同社は、大型パネルは堺工場の立ち上げ時期に当たったこと、中小型パネルはゲーム機向けや携帯電話向けで価格低下と数量減という2重苦だったこと、をそれぞれ挙げた。今後に向けては、既に堺工場が3万6000枚/月(ガラス基板ベース)のフル生産になっており、第4四半期(2010年1~3月)は安定生産できると楽観視する。一方、中小型パネルは今後も苦戦を覚悟しており、高付加価値化などの対策を進めるとした。また、堺工場の外販比率については、第3四半期は 40%、第4四半期は60%程度まで高まり、通年では50%程度になるとした。

 最後に太陽電池の第3四半期売上高はYoY+52.6%、QoQ+12.2%の577億円、出力ベースでは YoY+103.7%、QoQ+14.4%の218MWだった。国内はYoY3倍、QoQ+40%であり、海外はYoY+70%、QoQ横バイとなっている。今後に向けては、結晶系太陽電池は変換効率や生産性を向上させる一方、薄膜系太陽電池は堺工場を2010年3月に稼働させるとともに海外企業との合弁による電力の地産地消を進めるとした。またLEDに関しては、現在は外部調達しており、内製については「準備を進めている」(同社)とした。