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 リンクアース(東京・渋谷)は7月21日、中国で開催中の上海万博で同社の塗料「ネオコート」を仮設トイレに塗布することで内部温度の上昇を5~7度抑える効果があったと発表した。ネオコートは、遮熱塗料とは異なった効果を発揮する塗料で、同社では「消熱塗料」と呼んでいる。

上海万博の会場に設置したネオコートを塗布した仮設トイレ(画像:リンクアース)
上海万博の会場に設置したネオコートを塗布した仮設トイレ(画像:リンクアース)

 遮熱塗料は太陽の光を反射することで表面温度の上昇を抑えるが、ネオコートは塗料内のカルシウム系の熱交換分子が熱に反応して運動することで、熱エネルギーを吸収消耗する。表面温度の上昇を抑えるだけでなく、建物周辺への照り返しを防ぐことが可能だ。夏場のヒートアイランド現象緩和にもつながる。

ネオコートの説明図(画像:リンクアース)
ネオコートの説明図(画像:リンクアース)

 同社によると、熱交換分子は5~25℃の温度間では運動が起きないため、冬場は太陽からの熱を吸収せずそのまま建物を温める。従来の遮熱塗料だと、冬場は太陽の光を反射してしまい建物の温度上昇を抑える恐れがあった。夏、冬問わず冷暖房負荷を軽減する効果が期待できる。

 同製品は表面反射ではないため塗膜表面が汚れても効果低下の心配がない。汚れの有無に関係なく効果を持続するため、メンテナンスが不要だ。

 塗布する場所は、屋根や屋上、壁、タンクの外周、冷却塔などが適している。ヒートランド対策として、すでに小学校のグラウンドやスーパーの駐車場への導入実績がある。また、防水のトップコートとしての効果もある。色は、油性タイプが7色、水性タイプが8色そろえた。標準色以外にも用意があるという。工事、塗料代を含めた設計価格は1m2当たり4500円だ。

 同社のウェブサイトには、ネオコートを塗布した際のCO2やコストの削減効果をシミュレーションするツールがある。

住宅導入事例:壁に茶色の塗料を塗布している(画像:リンクアース)
住宅導入事例:壁に茶色の塗料を塗布している(画像:リンクアース)

<訂正>初出時、「消耗塗料」とあるのは「消熱塗料」、「表面温度の上場を抑える」とあるのは「表面温度の上昇を抑える」と訂正しました。(2010年7月30日19時00分)