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 兵庫県豊岡市は、庁舎新築に合わせ、保存する旧本庁舎を敷地内で移動させる曳き家(ひきや)工事を2012年2月上旬に実施する。現在の場所から南に約25m移動。免震対策を施した上で、完全な形で残す。12月2日発表した。

豊岡市の旧本庁舎(写真:豊岡市)
豊岡市の旧本庁舎(写真:豊岡市)

 旧本庁舎は、1925年にマグニチュード6.8を記録し、428人の死者を出した北但大震災の後に建設。鉄筋コンクリート造(一部木造)3階建てで、1927年に竣工した。

 築80年以上が経過して、コンクリートが剥離、落下するなど老朽化が進んでいることから、新庁舎建設を決めた。しかし、北但大震災の復興建築であり、市のシンボルとして残したいという声が上がり、保存することになった。

 曳き家工事は、まず年内に建物を基礎から切り離し、1日10cm程度、10日間をかけて約1mジャッキアップする。並行して移動先の基礎工事を進め、2月上旬に移動作業を行う。1日約5mのペースで、5日間で完了する予定だ。

新庁舎の完成イメージ図(資料:豊岡市)
新庁舎の完成イメージ図(資料:豊岡市)

 新庁舎は、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上7階建てで、基礎免震構造を採用。曳き家で移動した旧本庁舎の北側に建設する。延べ床面積は1万5773.32m2。完成は2013年3月の予定だ。

■兵庫県豊岡市新庁舎

所在地:兵庫県豊岡市中央町2-4
発注者:豊岡市
設計者:日本設計
施工者:熊谷組・谷垣工業・共栄建設工業 特定建設工事共同企業体
竣工時期:2013年3月予定
主構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
階数:地上7階建て
延べ床面積:1万5773.32m2