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 震災後の厳しいエネルギー事情は、省エネだけでなく、エネルギーを生み出す創エネのニーズも大幅に高めた。特に、太陽光発電は技術開発が活発な分野だ。建物における太陽光発電で重要なのは、太陽電池のセルの効率だけではない。パネルシステムとしての効率を高める技術も大切だ。ここでは、創エネ関連の4つの技術を紹介する。

14:太陽光発電システムの高効率化

<概要>

 集光型や両面受光など、パネル全体を工夫して単位面積当たりの発電効率を上げるシステムが登場している。

<実用化や開発の例>

 東京大学発のベンチャー企業であるスマートソーラーインターナショナルは、単位面積当たりの発電量を既存の太陽光発電システムに比べ最大約2倍にできる機構を開発。11年6月から生産を開始した。曲面状の反射鏡で集光し、発熱対策として冷媒装置と組み合わせた。元旦ビューティ工業は、PVG Solutions製の両面受光ユニットを採用した屋根材一体型システム「サンビューティW」を開発。下地に反射板を敷くことで発電効率を片面タイプに比べ約2割高めた。12年4月に発売する。

スマートソーラーインターナショナルが開発した冷媒を流す発電システム。短冊状の反射鏡を用いたタイプ。単位面積当たりの発電量が大きい(資料:スマートソーラーインターナショナル)
スマートソーラーインターナショナルが開発した冷媒を流す発電システム。短冊状の反射鏡を用いたタイプ。単位面積当たりの発電量が大きい(資料:スマートソーラーインターナショナル)

12年4月に元旦ビューティ工業が発売する両面受光型太陽電池モジュール「サンビューティW」。パネル間のフレームをなくして雨水をスムーズに流し、汚れによる発電効率の低下を防ぐ(写真:元旦ビューティ工業)
12年4月に元旦ビューティ工業が発売する両面受光型太陽電池モジュール「サンビューティW」。パネル間のフレームをなくして雨水をスムーズに流し、汚れによる発電効率の低下を防ぐ(写真:元旦ビューティ工業)