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 「pepita 井上雄彦meetsガウディ」は漫画家の井上雄彦氏が「人間ガウディ」に迫るプロジェクトである。アントニ・ガウディを知るために、バルセロナではケンプラッツと共にガウディに関わりの深い専門家たちに取材した。彼らが語る「ガウディ像」は、ものづくりの専門家にとっても示唆に富むものだ。2011年12月に発行した書籍+DVD「pepita」には収録していないインタビュー内容を、動画映像とともに計7回にわたって紹介していく。

 第1回で取り上げるのは、ガウディ研究の世界的権威であるホワン・バセゴダ博士だ。長年にわたってバルセロナにある「王立ガウディ記念講座」の教授を務めてきた彼は、“世界で最もガウディを知る人物”だと言えるだろう。そんな彼に、ガウディが持っていた独自の視点や、ガウディが建築を志したきっかけについて聞いた。(聞き手は高津尚悟=ケンプラッツ編集長)

ホワン・バセゴダ博士/Juan Bassegoda(写真:川口忠信)
ホワン・バセゴダ博士/Juan Bassegoda(写真:川口忠信)

「グエル別邸」。「王立ガウディ記念講座」はこの中にあった。現在、記念講座の資料はカタルーニャ工科大学で保管している(写真:川口忠信)
「グエル別邸」。「王立ガウディ記念講座」はこの中にあった。現在、記念講座の資料はカタルーニャ工科大学で保管している(写真:川口忠信)

バセゴダ博士が教授をしていた頃の「王立ガウディ記念講座」(写真:川口忠信)
バセゴダ博士が教授をしていた頃の「王立ガウディ記念講座」(写真:川口忠信)

バルセロナの街のほぼ中心にある自宅でインタビューに応じるバセゴダ博士。1930年生まれの81歳で、教授職から引退した現在も旺盛な執筆活動を続けている