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「pepita 井上雄彦meetsガウディ」は漫画家の井上雄彦氏が「人間ガウディ」に迫るプロジェクトである。アントニ・ガウディを知るために、バルセロナではケンプラッツと共にガウディに関わりの深い専門家たちに取材した。彼らが語る「ガウディ像」は、ものづくりの専門家にとっても示唆に富むものだ。2011年12月に発行した書籍+DVD「pepita」には収録していないインタビュー内容を、動画映像とともに計7回にわたって紹介していく。

第3回で取り上げるのは、スペインで活躍する歴史小説家カルメン・グエル女史だ。曽祖父はガウディ建築の最大の支援者であり、ガウディの良き理解者であったエウセビオ・グエル伯爵である。その二人の密接な関係を女史は2000年に『ガウディとグエル伯爵』という書籍にまとめ、大きな反響を得た。グエル女史に建築家とパトロンのあり方について尋ねた。(聞き手は高津尚悟=ケンプラッツ編集長)

カルメン・グエル女史(Carmen Güell)。グエル伯爵のひ孫にあたる(撮影:川口忠信)
カルメン・グエル女史(Carmen Güell)。グエル伯爵のひ孫にあたる(撮影:川口忠信)

「グエル別邸」。ガウディがグエル伯爵から初めて本格的な建築設計を依頼された建物だ(撮影:川口忠信)
「グエル別邸」。ガウディがグエル伯爵から初めて本格的な建築設計を依頼された建物だ(撮影:川口忠信)

ガウディとグエル伯爵との関係を語るグエル女史。グエル別邸の門の前でインタビューした(撮影:川口忠信)