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 「pepita 井上雄彦meetsガウディ」は漫画家の井上雄彦氏が「人間ガウディ」に迫るプロジェクトである。アントニ・ガウディを知るために、バルセロナではケンプラッツと共にガウディに関わりの深い専門家たちに取材した。彼らが語る「ガウディ像」は、ものづくりの専門家にとっても示唆に富むものだ。2011年12月に発行した書籍+DVD「pepita」には収録していないインタビュー内容を、動画映像とともに計7回にわたって紹介していく。

 第4回で取り上げるのは、ガウディが制作したサグラダ・ファミリアの模型を最も詳しく知る人物、ジョルディ・クッソ氏だ。1936年にスペインで勃発した市民戦争の際に破壊されてしまった模型を50年以上に渡って修復してきた。サグラダ・ファミリアの元模型室長であったクッソ氏に、ガウディと自然との関わりについて話を聞いた。(聞き手は高津尚悟=ケンプラッツ編集長)

ジョルディ・クッソ氏(Jordi Cusso)。ガウディ自身には会っていないが、生前のガウディを知る建築家や彫刻家たちから直に指導を受けており、ガウディがどんな話をしていたかを継承する職人の一人だ(撮影:川口忠信)
ジョルディ・クッソ氏(Jordi Cusso)。ガウディ自身には会っていないが、生前のガウディを知る建築家や彫刻家たちから直に指導を受けており、ガウディがどんな話をしていたかを継承する職人の一人だ(撮影:川口忠信)

「サグラダ・ファミリア」の「誕生のファサード」前のオープンカフェで、クッソ氏にインタビューした(撮影:川口忠信)
「サグラダ・ファミリア」の「誕生のファサード」前のオープンカフェで、クッソ氏にインタビューした(撮影:川口忠信)

70歳を超えても若々しいクッソ氏。サグラダ・ファミリアの模型室から離れた現在でも、ガウディの教えを精力的に次の世代に伝えている(撮影:川口忠信)