「pepita 井上雄彦meetsガウディ」は漫画家の井上雄彦氏が「人間ガウディ」に迫るプロジェクトである。アントニ・ガウディを知るために、バルセロナではケンプラッツと共にガウディに関わりの深い専門家たちに取材した。彼らが語る「ガウディ像」は、ものづくりの専門家にとっても示唆に富むものだ。2011年12月に発行した書籍+DVD「pepita」には収録していないインタビュー内容を、動画映像とともに計7回にわたって紹介していく。
最終回となる第7回では、サグラダ・ファミリア教会の建設で総指揮をとる主任建築家、ジョルディ・ボネット氏を取り上げる。サグラダ・ファミリア教会は着工から130年以上を経ているが、1985年にボネット氏が建設に携わるようになって以来、施工のピッチが急に上がった。そんな氏になぜ建設のスピードを上げることができたのか、施工のピッチを上げすぎていないか、ガウディの遺志をどのように引き継いでいくかを問うた。(聞き手は高津尚悟=ケンプラッツ編集長)