オランダのロイヤル フィリップス エレクトロニクスは、6月8日欧州で開幕した「UEFA EURO 2012」(サッカー欧州選手権)の会場となる6つの競技場のスタジアム照明に、同社の投光器などの照明器具が採用されたと発表した。5月24日(現地時間)発表した。
UEFA EURO 2012の8会場のうち、7月1日に決勝戦が行われるウクライナの「キエフ・オリンピック・スタジアム」やポーランドの「ポズナン市立競技場」など6会場にフィリップス製照明器具が導入された。
設置された2000Wのメタルハライド投光器「ArenaVision(アリーナビジョン)」は広いピッチを照らし、選手や審判の視界を良好に保つだけでなく、ハイビジョンの中継に対応する照明環境を提供する。ArenaVisionは、世界の主要サッカースタジアムの半数以上に導入されており、2010年のワールドカップ南ア大会でも採用された実績がある。
キエフ・オリンピック・スタジアムは、6万人収容可能なウクライナ最大のスタジアムで、計608個のArenaVisionを導入。7つの照明域を最大2400ルクスの明るさで照らす。スタジアムのルーフエッジには「リング・オブ・ファイア」(火の環のようなエフェクト)の照明演出を用意した。
ポズナン市立競技場は、ArenaVisionを含む300台の照明器具を導入し、2500ルクス以上の照度を確保した。ファサードには計195基のLEDプロジェクターを設置し、躍動感ある色の変化で試合を盛り上げる。LEDプロジェクターは5万時間の耐久性と1台当たり消費電力55Wの省エネ性が特徴だ。
このほか、ウクライナの「ドンバス・アリーナ」「ハルキフ・メタリスト・スタジアム」「アリーナ・リヴィウ」、ポーランドの「ヴロツワフ市立競技場」の各競技場にも、ピッチとファサードにフィリップスの照明器具が設置されている。
<訂正>
「ドンバス・アリーナ」の写真が間違っていましたので、正しい写真に差し替えました。(2012年6月14日10時59分)