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 東京都港区に保育所、児童センター、区民協働スペースなどの複合公益施設を建設する。建物の外装、内装にスギやヒノキなどを中心に多摩産などの国産材を使用して積極的に木質化し、国土交通省の「2010年度 木のまち整備促進事業」に採択されている。

 建物は地上3階建てで、中庭を中心に北側に区民協働スペース、南西に保育園、南東側に大型の児童センター「子ども中高生プラザ」を設置。どの階からも中庭越しに他の施設の様子を感じ取れるよう配慮した。保育室の小さな空間から体育館やミニホールといった大空間など、大小さまざまなキューブを積み木を重ねるように配置している。

 利用者が木の温かみを身近に感じ、木材に触れることで環境についても考えられる施設を目指した。来館者の利用が多い共用部や多目的室を中心に、床、壁、天井の仕上げ材をはじめ、家具や建具、衝突防止ガード、手すりなどに木材を使用する。各所に設けたテラスはウッドデッキとし、室内から連続するピロティーの床、壁面、軒天部分の一部に樹脂含浸処理積層木材を採用するなど、木質化内装との連続性を高めた。さらに、森林認証材の取得や都産材使用量、産地マップなどを表したサインを設置し、木質化への取り組みを視覚化している。

 熱負荷の軽減や視線の制御などを目的に、設置箇所に応じたルーバーを採用する。内部と外部双方からの視線の制御が必要な部分を中心に、緑化ルーバーをランダムに配置。建物の南側は太陽光発電パネルを組み込んだルーバーを、西日対策や近隣の高層住宅からの視線を考慮した位置には横ルーバーを設置している。

港区立港南四丁目公益施設
港区立港南四丁目公益施設

  • 所在地:東京都港区港南4-2-1
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  • 発注者、事業者:港区
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  • 設計者:日本設計
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  • 施工者:ナカノフドー・坪井・菱重エステート建設共同企業体
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  • 竣工時期:2012年10月
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  • オープン時期:2012年12月
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  • 主構造:RC造、一部S造
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  • 階数:地上3階
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  • 延べ床面積:6946.32m2

※各項目は2011年12月に日経アーキテクチュアが実施した調査時の情報に基づく
※プロジェクト名は仮称、略称を含む
※「─」は未定または非公表を表す
※施工者は原則、建築のみ表記
※竣工、オープン時期は予定を含む
※資料、写真は特記なき限り設計者もしくは施工者の提供