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 大手・中堅住宅会社の木造住宅で、準耐火構造の仕様に関する建築基準法違反が拡大している。6月のアキュラホーム、8月10日の住友林業に続いて、同月24日には東日本ハウス(盛岡市)の違反も国土交通省の発表で明らかになった。対象部位は今回も石こうボードを使った間仕切り壁で、国土交通大臣認定を受けた仕様に対する不適合が判明した。件数は228件に及ぶ可能性がある。国交省は24日に住友林業の件数の追加も発表し、同社の違反容疑件数は1437件増えて4961件になった。

 東日本ハウスの住宅が違反したのは、同社と国交省の発表によると次の4項目だった。(1)下地組みの胴縁が欠落(2)石こうボードを留めるビスの長さが不足(3)間柱の間隔が広すぎる(4)石こうボードを留めるビスの間隔が広すぎる。アキュラホームや住友林業と同様、石膏ボード工業会が取得した認定番号QF045BP-9071の大臣認定の仕様に対する不適合だった。2008年に静岡県内に建てた木造3階建て住宅1件で違反が確定している。同様の疑いがある住宅が他に227件建てられており、うち224件は木造3階建て住宅だという。

●東日本ハウスの住宅の大臣認定仕様に対する違反
(資料:国土交通省の発表資料に基づいて日経ホームビルダーが作成)
(資料:国土交通省の発表資料に基づいて日経ホームビルダーが作成)

 東日本ハウスによると、違反が確定した静岡県内の住宅は同社社員の自宅だ。8月10日に住友林業の件が判明したのを受けて、自社の住宅にも同様の可能性があると判断。同月14日、社員が自宅として建てた1件をサンプルとして調査したところ、自社の工法が大臣認定の仕様に適合していないことが分かったとしている。自社の工法で新たな大臣認定を取得する方針だという。

住友林業の件数は約5000件に


 住友林業については、国交省は8月10日に発表した準耐火構造の在来木造の住宅3524件の他に、別の在来木造6件と枠組壁工法(ツーバイフォー)1431件にも不適合の疑いがあることを8月24日に発表した。追加発表分には外壁の屋内側の準耐火構造(材質は間仕切り壁と同じく石こうボード)に生じた案件も含まれる。

 追加発表分の中でツーバイフォー89件、在来木造6件には、通常の準耐火構造より延焼抑制時間が15分長い1時間準耐火構造の認定に対する不適合の疑いがある。

●住友林業の住宅の大臣認定仕様に対する違反(追加発表分)
(資料:国土交通省)
(資料:国土交通省)