ミサワホームは、新潟市内で土地区画整理組合が実施するスマートタウンづくりに参加する。寒冷多雪地域向けの量産型スマートハウス10棟を建設。データを収集し、住宅設計に活用する。同社がスマートタウンに参加するのは初めて。10月30日に発表した。
新潟市東区で実施している西野中野山土地区画整理事業で、本整備に先行して実証住宅10棟を建てる。同社の販売会社であるミサワホーム新潟が受注した。自然エネルギーを有効活用するミサワホームの設計手法「微気候デザイン設計」を、各戸のプランニングや外構計画に取り入れる。
建設地は、冬の最低気温が氷点下10度以下、積雪量が1m近くに達する。微気候デザイン設計を取り入れた実証住宅には、高い断熱性能を持たせるほか、空調領域を区切って暖房効率を向上させる。洗面室やホールの暖房による住宅内の「ヒートショック」防止などの技術も盛り込む。さらに、太陽光発電システムや燃料電池、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を導入して、エネルギーの効率的な利用を図る。
来春までに実証住宅の購入者を募集し、実際に住んでもらいながらエネルギー消費量や室内の温熱環境、外部の気象データなどを収集。住宅の断熱仕様や環境設備、プランニングなどの妥当性を検証し、タウン内でミサワホームが建てる分譲住宅の設計に反映する。