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 五洋建設は、シンガポール東部のチャンギ地区にある「チャンギ総合病院」の新病棟の建設工事を同国保健省から受注した。地上8階、地下2階建てで、延べ面積約3万6000m2。受注金額は日本円換算で約100億円。11月13日に発表した。同社がシンガポールで大型病院施設の建設を受注するのは4件目にあたる。

チャンギ総合病院新病棟の完成予想図(資料:五洋建設)
チャンギ総合病院新病棟の完成予想図(資料:五洋建設)

 建設する医療施設は、シンガポール東部地域医療の中核と位置付けられている。既存病棟のほか、隣接するセイントアンドリュースコミュニティー病院とリンクブリッジで接続するのが特徴。両院が連携することで、救急患者からリハビリを含めた長期療養の患者まで複合的に対応できるシンガポール初の病院施設となる予定だ。

 設備面では、自然換気やソーラーシステムなどを採用した。シンガポール政府の建築・建設業管理局(BCA)の省エネルギー認証「プラチナムグリーンマーク」を申請する予定。基本設計と意匠設計は、シンガポールの設計事務所のRDC Architects、構造・設備設計は米Parsons Brinckerhoffが担当した。

 一般競争入札で、コストと技術評価の両面の審査を経て受注した。工期は約22カ月で、2014年8月に竣工の予定だ。

 五洋建設は、シンガポールや香港で多数の医療施設の実績があり、シンガポールでは、マウントエリザベスノヴィナ病院(12年竣工)、ジュロン総合病院(地下工事)(12年竣工予定)、国立大学病院メディカルセンター(13年竣工予定)を施工している。

チャンギ総合病院


所在地:シンガポール東部チャンギ地区
発注者:シンガポール政府保健省
設計者:RDC Architects(基本設計および意匠設計)、Parsons Brinckerhoff(構造・設備設計)
施工者:五洋建設
竣工時期:2014年8月28日
主構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
階数:地下2階・地上8階
延べ面積:約3万6000m2