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カーテンウオールの搬送手順。まず、カーテンウオールの部材を架台に固定する。1つの架台で最大2枚のカーテンウオールを同時に運べる(写真:日経アーキテクチュア)
カーテンウオールの搬送手順。まず、カーテンウオールの部材を架台に固定する。1つの架台で最大2枚のカーテンウオールを同時に運べる(写真:日経アーキテクチュア)

 「幻のマッカーサー道路」と一体で建設中の超高層ビル。施工者の大林組は、超高層の外壁を伝ってカーテンウオールの部材を垂直、水平方向に搬送して取り付ける「外装揚重システム」を初採用し、効果を検証している。

 この事業は、道路の上下空間に建築物の構築を認める立体道路制度を活用。東京を代表する商業地の新橋とビジネス街の虎ノ門の両地区を幅員40mの幹線道路で結び、道路上に52階建ての超高層複合ビルを建設する。「環状第2号線新橋・虎ノ門地区3街区新築工事」だ。

 外装揚重システムはまず、外壁の清掃用ゴンドラのガイドレールを使って、カーテンウオールの部材を垂直に搬送。専用の架台に部材を固定して、上部に設けたウインチで吊り上げる。毎分38mの速さで上昇する。

 次に、カーテンウオールの部材を水平テルハに吊り替える。水平テルハは、ビルの外周を取り巻くように設けた走行レールに沿って水平方向に動く。最後に、所定の位置まで運んだ部材を作業員が外壁に固定する。

 工事では垂直搬送用のウインチ2台と、水平搬送用のテルハ4台を使う。1枚のカーテンウオールは幅1.8m、高さ4.2mで重さは600~650kgある。1日で最大60枚ほど設置できることを確かめた。

 1枚のカーテンウオールを垂直搬送用の架台に固定するのに約5分、ウインチの引き上げに3~8分、水平テルハへの吊り替えに3分、水平テルハによる横移動に最大5分ほどかかる。

次に、清掃用ゴンドラのガイドレールを伝って垂直に搬送。架台ごとウインチで引き上げる(写真:日経アーキテクチュア)
次に、清掃用ゴンドラのガイドレールを伝って垂直に搬送。架台ごとウインチで引き上げる(写真:日経アーキテクチュア)
設置階の高さで、水平テルハに吊り替える(写真:日経アーキテクチュア)
設置階の高さで、水平テルハに吊り替える(写真:日経アーキテクチュア)
水平テルハを使って、カーテンウオールを横移動。取り付け場所まで運んで固定する(写真:日経アーキテクチュア)
水平テルハを使って、カーテンウオールを横移動。取り付け場所まで運んで固定する(写真:日経アーキテクチュア)