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 今年3月、伊勢丹新宿本店が「世界最高のファッションミュージアム」の実現を目指しリモデルした。対象としたのは婦人服および婦人雑貨の売り場。デザインディレクションおよび内装設計を手がけたのは、建築家の丹下憲孝氏とデザイナーの森田恭通氏だ。両氏はかつて百貨店にあったエンターテインメント性、つまり「ワクワク感を取り戻したいと思った」と話す。設計の要となったのは、4階、3階、2階の婦人服フロア中央にある2つのエスカレーターとその周辺。これらを結び「パーク」と位置付け、回遊の拠点とすると同時に、情報発信を行う場とした。また対象顧客に合わせた、ゾーンごとに異なる環境デザインも見どころだ。

1階正面玄関の真正面奥にあるハンドバッグ売り場では、創業当時の建築にあった吹き抜けを復活させた。上下階をつなげることで閉塞感を解消し、上階への期待を高める仕掛けとした。天井はアート作品を吊るす場に利用。季節や催事に合わせてさまざまな表現を行える(写真:ナカサアンドパートナーズ)
1階正面玄関の真正面奥にあるハンドバッグ売り場では、創業当時の建築にあった吹き抜けを復活させた。上下階をつなげることで閉塞感を解消し、上階への期待を高める仕掛けとした。天井はアート作品を吊るす場に利用。季節や催事に合わせてさまざまな表現を行える(写真:ナカサアンドパートナーズ)

これまで1階にあった婦人靴売り場を2階へ移設。フィッティングスペースを大幅に拡大した。童話「シンデレラ」をモチーフにした特注ガラス靴と、ステンレス鏡面パイプでシャンデリアを作り、インパクトのある空間演出を行った(写真:ナカサアンドパートナーズ)
これまで1階にあった婦人靴売り場を2階へ移設。フィッティングスペースを大幅に拡大した。童話「シンデレラ」をモチーフにした特注ガラス靴と、ステンレス鏡面パイプでシャンデリアを作り、インパクトのある空間演出を行った(写真:ナカサアンドパートナーズ)

3階は「モード」を提案するフロア。「パーク」の天井には、グレーのグラデーションに仕上げたクロムメッキ棒を大量に吊り、アバンギャルドかつ華やかな空間を作り上げた。その背後に見えるのは「リ・スタイル」ゾーン。光による「ザ・ツリー」を中央にしつらえ、展示スペースとした(写真:ナカサアンドパートナーズ)
3階は「モード」を提案するフロア。「パーク」の天井には、グレーのグラデーションに仕上げたクロムメッキ棒を大量に吊り、アバンギャルドかつ華やかな空間を作り上げた。その背後に見えるのは「リ・スタイル」ゾーン。光による「ザ・ツリー」を中央にしつらえ、展示スペースとした(写真:ナカサアンドパートナーズ)

店名 伊勢丹新宿本店

  • 業態 百貨店
  • 所在地 東京都新宿区新宿3-14-1
  • URL http://www.isetan.co.jp/
  • 営業時間 10:30~20:00
  • 定休日 不定休
  • 企画 三越伊勢丹、三越伊勢丹ビルマネジメント
  • 内装設計 丹下都市建築設計(丹下憲孝、高橋良典、石田和也)
  • グラマラス(森田恭通、佐藤琢磨、渡邉大祐、藤井薫、森北久士、大場Roy行宏、畠中さとみ、常田亮吾)
  • 協力 乃村工藝社(長島淳夫)
  • 施工 清水建設、高砂熱学、斎久工業、西山電気、東邦電気工事、ウスキ電機、カナデンビルテクノエンジニアリング、アルス、エス・ピーディー明治、ギャルドユウ・エス・ピイ、国際装飾、三翔、船場、丹青社、七彩、日展、乃村工藝社、マリアート、三越環境デザイン、ヤマトマネキン、吉忠マネキン
  • 床面積 6万4296m2(うち工事面積は約2万5000m2、改装フロアは地下2階、地上1階、2階、3階、4階)

杉江あこ=ライター

 本記事は、有料メールマガジン「日経デザイン Pick's インテリアデザイン‐商空間・超速便」vol.037(2013年5月15日配信)より抜粋。日経デザイン Pick's インテリアデザイン‐商空間・超速便は、飲食店、物販店、各種サービス施設など、商空間デザインの最新情報をいち早くお届けします。商空間のデザインを熟知した写真家集団と専門ライターが、最新物件を撮影・取材。施設の基本コンセプトや業態としての新規性から、デザイン上重要となるディテールや素材、新技術に至るまで、丁寧かつ簡潔に解説します。配信申し込み、サンプル確認などは、下記サイトからどうぞ。

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