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(2)矩形長押(くけいなげし)の構造化

 長押(なげし)は、貫構造がまだ導入されていなかった平安時代までは構造要素だったが、いまでは完全に意匠部材として扱われている。これを再び構造部材として設計した。仕口を工夫し、柱を両側から挟み込んで剛接して柱頭の変位に抵抗する。

構造長押のモデルの小口に、今日一般化した意匠長押の断面形状を示す(写真:勝田尚哉)
構造長押のモデルの小口に、今日一般化した意匠長押の断面形状を示す(写真:勝田尚哉)
構造化した矩形長押の部材図(資料:木内修建築設計事務所)
構造化した矩形長押の部材図(資料:木内修建築設計事務所)