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移設中に地下躯体を構築

 曳き家は2段階に分けて施工する。13年11月に1回目の曳き家を実施。元の場所から南東方向に44m動かして仮置きする。

 仮置きする間、旧館があった場所の地下にオフィス・ホテル棟の駐車場やバス乗り場、タクシー乗り場などをつくる。地上部に床スラブを打設した後、逆打ち工法で掘削を進める。旧館は14年8月に2回目の曳き家を実施して、ほぼ元の位置まで戻す。

 「駐車場などの基盤施設を地下に埋設することで、地上部を緑化する計画だ」と、設計・監理を担う日建設計PMO部の松崎愛彦氏は説明する。

 旧館を曳き家せず、元の位置に残したまま直下で駐車場などの躯体工事を進める案も検討した。しかし、建物の仮支えなどが複雑になる。「費用と工期の両方を考えると、旧館をいったん曳き家して動かした方が有利だった」(松崎氏)

敷地の一部には地下躯体の床スラブを先行して設けた(写真:日経アーキテクチュア)
敷地の一部には地下躯体の床スラブを先行して設けた(写真:日経アーキテクチュア)

曳き家中の旧館を北側から見る。建物は垂直方向に22cmジャッキアップしている(写真:日経アーキテクチュア)
曳き家中の旧館を北側から見る。建物は垂直方向に22cmジャッキアップしている(写真:日経アーキテクチュア)

曳き家中の旧館を東側から見る(写真:日経アーキテクチュア)
曳き家中の旧館を東側から見る(写真:日経アーキテクチュア)