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 日本各地から厳選した旬の食材を串に刺して揚げる串揚げ。それをパンやワインとともに楽しむというコンセプトの「銀座六覺燈」が新店舗をオープン。1フロアの面積が13坪という狭小空間をあえて生かし、大事な人をもてなすという考えから、「直心の交わり」を提唱する茶室をモデルにデザインを行った。特に「陰陽五行説」を重視する茶の湯の考えに基づき、1階と2階の内装を対照的に仕上げた点が特徴だ。フロアが2つに分かれてはいるが、フロアごとにカウンターを設置し、シェフが客の目の前で串を揚げ、熱いうちに提供するというスタイルをいずれの階でも楽しめるようにした。

1階の入り口には火山灰の中に1000年もの間埋まっていたという神代杉を展示する一方で、2階の天井にはきらびやかなワイングラスラックを吊るし、外部から窓を通して見える店内の景色においても、1階と2階の対照的なイメージを強調した。入り口には元々引違い戸が付いていたが、一歩内側の位置に開き戸を付け替え、天井をひさし代わりとした(写真:ナカサアンドパートナーズ)
1階の入り口には火山灰の中に1000年もの間埋まっていたという神代杉を展示する一方で、2階の天井にはきらびやかなワイングラスラックを吊るし、外部から窓を通して見える店内の景色においても、1階と2階の対照的なイメージを強調した。入り口には元々引違い戸が付いていたが、一歩内側の位置に開き戸を付け替え、天井をひさし代わりとした(写真:ナカサアンドパートナーズ)
1階奥の床が部分的に逆梁工法となっていて、床の高さをそろえることができなかったため、あえて座席を高くし、特別感のある個室をしつらえた。四角の区画を円形にすることで、隙間に収納スペースを設け、壁を小片のクッションレザーで覆って、その扉を隠した。横目地をランダムに入れることで、扉の存在を完全に消したと言う(写真:ナカサアンドパートナーズ)
1階奥の床が部分的に逆梁工法となっていて、床の高さをそろえることができなかったため、あえて座席を高くし、特別感のある個室をしつらえた。四角の区画を円形にすることで、隙間に収納スペースを設け、壁を小片のクッションレザーで覆って、その扉を隠した。横目地をランダムに入れることで、扉の存在を完全に消したと言う(写真:ナカサアンドパートナーズ)
2階の導入部分にはオリジナル製作のワインセラーを設置。六角柱のワインセラーの中に、熱と紫外線の発生が少ないLED照明を円形に入れてきらびやかに演出。すぐ横の間仕切り壁にはマジックミラーを張り、階段を上がってくる客に最後まで期待感を持たせるために店内を見せないようにし、2階店内からは上がってくる客の姿が見えるようにした(写真:ナカサアンドパートナーズ)
2階の導入部分にはオリジナル製作のワインセラーを設置。六角柱のワインセラーの中に、熱と紫外線の発生が少ないLED照明を円形に入れてきらびやかに演出。すぐ横の間仕切り壁にはマジックミラーを張り、階段を上がってくる客に最後まで期待感を持たせるために店内を見せないようにし、2階店内からは上がってくる客の姿が見えるようにした(写真:ナカサアンドパートナーズ)

店名 銀座 六覺燈 麻布十番店

  • 業態 串揚げ店
  • 所在地 東京都港区六本木6-11-18 HOUビル1階・2階
  • URL http://www.rokukakutei.jp/
  • 営業時間 12:00~23:00
  • 定休日 日曜
  • 内装設計 アッタ
  • 協力 マックスレイ(照明)、晃洋厨機(厨房)
  • 施工 大信工芸
  • 床面積 86m2
  • 客席数 21席

杉江あこ=ライター

 本記事は、有料メールマガジン「日経デザイン Pick's インテリアデザイン‐商空間・超速便」vol.063(2013年11月20日配信)より抜粋。日経デザイン Pick's インテリアデザイン‐商空間・超速便は、飲食店、物販店、各種サービス施設など、商空間デザインの最新情報をいち早くお届けします。商空間のデザインを熟知した写真家集団と専門ライターが、最新物件を撮影・取材。施設の基本コンセプトや業態としての新規性から、デザイン上重要となるディテールや素材、新技術に至るまで、丁寧かつ簡潔に解説します。配信申し込み、サンプル確認などは、下記サイトからどうぞ。

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