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 竹中工務店は12月18日、日本ビソー(東京都港区)と共同で、短期間で建物の外壁を調査できるシステム「カベロク」を開発したと発表した。独自に開発したソフトを用いて、外壁全体を記録した動画から外壁立面の静止画像を半自動的に作成するなど作業を省力化。竹中工務店広報部によると、タイルの打診調査から報告書作成に至るまでの期間を、1000m2の外壁なら、従来の調査法に比べて約40%短縮。6日程度で完了すると言う。

カベロクと在来工法の比較(資料:竹中工務店)
カベロクと在来工法の比較(資料:竹中工務店)

 同システムは、ビデオカメラを搭載した外壁打診調査用の一人乗りチェア型ゴンドラと、独自開発した「画像処理・損傷数量自動集計・報告書作成システム」とで構成する。

外壁調査中の様子(写真:竹中工務店)
外壁調査中の様子(写真:竹中工務店)

 作業は以下の手順で進める。まず専門調査員がゴンドラに乗って外壁を打診調査。タイルやモルタルの浮きやひび割れなどを壁面に直接、チョークで書き込む。作業員がこの作業をしている間に、ゴンドラに搭載したビデオカメラが壁面を動画で記録。動画データをオフィスに持ち帰り、ソフトの画像処理機能で外壁の立面の静止画像をパソコンに書き出す。これによって、壁面図を事前に作成する手間が省け、記録漏れも防げる。この静止画像をトレースしてCAD図を作成し、報告書にまとめる。CAD図面上に入力した壁面の浮きやひび割れといった損傷情報は、その種類別、調査部位ごとに数量を自動集計。Excelのワークシートとして出力し、調査報告書に反映できる。

 同社はこの「カベロク」を2014年1月から関東圏の調査業務で採用。その後、大阪や名古屋などの大都市圏で順次採用して、全国に拡大させ、リニューアル工事の受注拡大につなげる考えだ。将来的には他社の調査業務へのリースも想定している。