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視点5 デザイン、プログラム、マネジメントの3要素を意識する

 設計者がすでにやっていることで当たり前のことではありますが、あらためて意識していただきたいことをお話しします。施設の設計では、「デザイン、プログラム、マネジメント」の三つの要素からチェックを加えてください。「入居者、家族、スタッフ」のそれぞれの立場ごとに3要素でチェックすることで、配慮が行き届いているかどうかを検証していただきたいと思います。

 デザインとは「どうつくるのか」、プログラムは「そこで何をするのか。そこで何が起きるのか。どう使うのか」。マネジメントとは「コスト、リスク、プロフィット(利益)はどうなっているか」を検証することです。

 施設を設計・建築する際には、デザインだけでなく、そこで何をするのかというプログラムをきちんとイメージしたうえで、さらに、経営者にとって、なにがリスクなのか、プロフィットなのか、コストなのかを検証するものです。これを徹底していただきたいと思います。

 例えば、手すり一つにしても、この手すりがどのような使われ方をするのか、手すりにどんな効果を期待しているのか、どんなリハビリを予定しているのかをイメージする。さらに、コストや安全面のバランスや、万が一の事故の際の訴訟リスクまで検証する。そのうえで実際の手すりを選択する。

 こうしたチェックを徹底すると、運営者(発注者)からの信頼が高まりますし、入居者に対しても設計の考え方をわかりやすく説明できるのではないかと思います。