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坂茂氏の音楽ホールは2016年竣工目指す

 パリ郊外のセガン島で坂茂氏が設計を進める「Ile Seguin シテ・ミュージカル」は、2016年に竣工予定だ。自動車メーカー・ルノーの工場跡地に建設する複合音楽ホールである。工場の跡地利用は紆余曲折を経て、建築家のジャン・ヌーべル氏をコンサルタントとして迎え、2010年6月にPFI手法(民間投資公共事業)による共同開発計画が発表された。「シテ・ミュージカル」はその一部で、設計コンペを経て、坂氏が設計者に選ばれた。

Ile Seguin シテ・ミュージカルのパース(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)
Ile Seguin シテ・ミュージカルのパース(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)

Ile Seguin シテ・ミュージカルの内部(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)
Ile Seguin シテ・ミュージカルの内部(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)

Ile Seguin シテ・ミュージカルの内部(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)
Ile Seguin シテ・ミュージカルの内部(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)

 地下1階・地上7階で延べ面積3万6500m2。最大6000席の多目的コンサート・ホールと、1150席のクラシック音楽ホールのほか、リハーサル室やパリ・オペラ座付属音楽教育施設、レストラン、ショップ、オーケストラ関係者住宅、公園などで構成する。設計はShigeru Ban Acrhitects EuropeとJean de Gastines Architectes(ジャン・デ・ギャスティン・アーキテクツ)が共同で進めている。

 坂氏は国内では「紙の建築家」として知られているが、国外では近年、木を使った建築に積極的に取り組んでおり、むしろ「木の建築家」としての評価が高まっている。フランスではメス市の「ポンピドー・センター・メス」(2010年竣工)でも大規模な木の架構を実現している。セガン島の音楽ホールでは、外観の目玉となるかごのようなドームの架構を木でつくる。

Ile Seguin シテ・ミュージカルのドーム入り口(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)
Ile Seguin シテ・ミュージカルのドーム入り口(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)

Ile Seguin シテ・ミュージカルのドーム内(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)
Ile Seguin シテ・ミュージカルのドーム内(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)

Ile Seguin シテ・ミュージカルのドーム部断面(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)
Ile Seguin シテ・ミュージカルのドーム部断面(資料:Shigeru Ban Acrhitects Europe)

 もちろん、木を使った建築は海外だけでなく、国内でも多数計画されている。例えば、中村拓志氏(NAP建築設計事務所)による狭山湖畔霊園礼拝堂や、内藤廣氏(内藤廣建築設計事務所)による静岡県草薙総合運動場体育館、SALHAUSによる陸前高田市立高田東中学校などだ。それらの詳細は日経アーキテクチュア・プレミアムをご覧いただきたい。