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 4月の消費税率引き上げや、建材・人件費の値上がりによる先高観が懸念されるなか、アキュラホーム(東京都新宿区)は、「顧客が払わなくてもいい金を排除した商品」の開発に取り組んでいる。戦略商品開発プロジェクトだ。その試行棟が埼玉県東松山市に完成した。取り組んだポイントを大きく3つに分類する。(1)「土」の無駄をなくす、(2)施工の合理化、(3)バリューアップだ。

「土」の無駄をなくして13万円削減

 (1)「土」にまつわる無駄をなくす工夫では、掘削や埋め戻しの量を減らし、最終的には現場から出る残土の量を抑えている。たとえば、基礎の通りを整理して減らし、杭の本数も減らした。建物周辺の配管にも着目。排水ヘッダーで屋内配管を集約し、高性能雨樋を使って縦樋の箇所数を減らして、屋外配管の敷設工事を減らしている。さらに、外構のコンクリートをできるだけ打設せずに、土を使って築山やスロープをつくった。こうした工夫で、残土処分量を約17m3減らし、費用にして13万円程度の削減効果があった。

基礎の通りを集約して、土の掘削量を減らした。残土処分量が約9m3減った。また試行棟では、杭本数を27本から23本に減らしている(資料:アキュラホーム)
基礎の通りを集約して、土の掘削量を減らした。残土処分量が約9m3減った。また試行棟では、杭本数を27本から23本に減らしている(資料:アキュラホーム)

建物の隅に設置しがちな縦樋を減らすため、高性能雨樋を採用。縦樋とともに排水用の屋外配管を減らして、掘削量を4m3減らした(資料:アキュラホーム)
建物の隅に設置しがちな縦樋を減らすため、高性能雨樋を採用。縦樋とともに排水用の屋外配管を減らして、掘削量を4m3減らした(資料:アキュラホーム)

屋内配管に排水ヘッダーを採用し、屋外へ排出する位置を集約。屋外配管のための掘削や埋め戻しの残土処分量を2m3減らした(資料:アキュラホーム)
屋内配管に排水ヘッダーを採用し、屋外へ排出する位置を集約。屋外配管のための掘削や埋め戻しの残土処分量を2m3減らした(資料:アキュラホーム)

試行棟に採用した排水ヘッダー。床下で排水管を集約して屋外に出す。排水管が基礎を貫通する箇所を減らし、屋外の排管をシンプルにできる(写真:アキュラホーム)
試行棟に採用した排水ヘッダー。床下で排水管を集約して屋外に出す。排水管が基礎を貫通する箇所を減らし、屋外の排管をシンプルにできる(写真:アキュラホーム)

コンクリートを打たないカーポートを採用。コンクリートを打設するために掘削していた土を排出しない(写真:アキュラホーム)
コンクリートを打たないカーポートを採用。コンクリートを打設するために掘削していた土を排出しない(写真:アキュラホーム)

築山やスロープを設けて土を積極的に活用。一般的な外構と同程度の金額で、和風の庭にバリューアップしている(写真:アキュラホーム)
築山やスロープを設けて土を積極的に活用。一般的な外構と同程度の金額で、和風の庭にバリューアップしている(写真:アキュラホーム)